戦争への切手
逆賊に占領された街を奪還したその日、国全体に驚愕の声明が発表された。
『この度、とても悲しい出来事が起こりました。私が治めるこの国にて逆賊が現れたのです。
長いことこの国を治めてきましたが、このような者達が現れて私の治世が良いとはいえないのだと実感せずにはいられませんでした。
ですから、私は思い付きました。
反逆の意志がある者を集めて叩いてしまうおうと』
微笑みを浮かべられて発された言葉に国民は言い知れぬ恐怖に駆られた。
だが、一部の者達はその声明にほくそ笑む。
『チャンス』だと
『つきましては、〇〇平原にて戦を行いたいと思います。反逆したい方達は……そうですね。今日から1ヶ月後までに集ってください。では、楽しみに待っていますね』
マルナは最後にそう言い残して通信を切った。
それから一ヶ月後、〇〇平原には所属もバラバラな数万の軍勢が集っていた。
彼等の目的はもちろん―――国落としをするためだ。
無論、その理由は様々あり、名声を得たい者、王になりたい者など、己の欲望に素直な者が多い。
多い、だけであって参加した者全てではない。
そんな中には、滅ぼされた国の復興を願う者達やマルナ本人への復讐を叶えようとする者が少なからずおり、戦場となる〇〇平原には様々な感情が入り乱れていた。
さて、敵方の戦力に対してマルナ側の戦力とは言うと―――
―――マルナ一人である




