↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/77

ミゴト!!

「ああ……」


「欲しいぃ……」


「実を……実を……」


「あひゃ……この実の為なら何だってします❤」



「ここが堕落の楽園の中心部……依存なる小樹(こじゅ)よ」


「…………」


ここは相変わらず這いつくばって実を求める者が多くて困るわ。

端にいる人なんて右半分白骨化してるじゃない。

あんな死に体でよく生きていられるわね。


「こ、ここが先程の光景の大元なのですか?」


「そうよ。あの木の魔力で彼等は狂い、快楽と実を求めて生き続ける生物となってしまっているのよ」


でも、最初発見した時は小ぶりの美味しい実を咲かせるだけの可愛らしい木だったのよね。

あの変態のせいで変態一色に染まってしまった可哀想な木だけど、彼等も喜んでいるから問題はないわね。


「ここまで来て理由を説明し忘れていたわね。クルナにはこれから何度もここに来て、精神耐性を鍛えて貰うわ」


「魅了や洗脳されない為ですか?」


「正解よ。私が女王になれば、私の息子であるクルナを誘惑や洗脳して次期王の側近や王妃になろうとする者が必ず存在する。その時に対抗できるようにクルナにはここで精神耐性を鍛えてもらうわ」


「分かりました!!僕はここで頑張って精神耐性を鍛えます!!そして立派な王様になって国を豊かにします!!」


「ええ!期待してるわ!!でも、無理だけはしないこと。良いわね?」


「はい!!」


こうしてクルナは王への道を踏み外しした。

楽園の地獄


この空間に足を踏み入れた生物全ては地獄の光景にも関わらず、この空間が楽園に見える。

足を踏み入れてから数分間はまだ本来の世界に戻れば重度の精神障害だけで済むが、それ以上そこに居ると思考能力が低下し、楽園の母たる『依存なる小樹』に実る果実を求めて行動を起こし始める。

ここまで症状が悪化すると元の生活に戻る事も人として存在する事も叶わない。



依存なる小樹


『楽園の地獄の支配者』


元は単なる木であったが、一人の変態により空間に入った者を狂わせ、眷属化して行く恐ろしい力を得た。

普段は最深部で得物を待ち構え続けるが、産みの親であるマルナと通称変態のみは自ら歓迎しに入り口まで出向く事がある。

今のところ、マルナからは望まれていないので迎えに行く事はしていない。

自我はあるが、まだ幼児といった精神であり自らの前に訪れる彼等が地に伏してまで自らに来る理由は分かっていないようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。