ラブコール❤
キィン!キィ!キィ!キィ!キィ!キィン!!
「お前達……っ!国を裏切ったのか!?」
「裏切ってなどいない!新たな王の為に戦っているのだ!!」
「新たな王!?何を言っている!?頭がおかしくなったのか!?」
「ふはぁふはぁ❤新たな王の為に国を捧げるのだよ~~❤」
「ひっ!?」
敵の援軍の対処に当たっていた騎士は、洗脳されてしまった仲間を助けるべく声をかけ続けていたが、洗脳を受けた騎士は正気に戻る所か蕩けるような笑みを浮かべた。
その笑みに思わず騎士は背筋が凍るような寒気に襲われ、後ろに後ずさった。
「お、お前はもう、仲間などでは無い!!敵として相手をさせてもらう!!」
「女王様の為に~~❤新たな下僕を捧げる~~❤女王さま喜ぶ~~❤我らは満たされる~~❤」
「ちっ!まともな会話すら出来なくなったか!!」
会話は不可能と判断した騎士は、おかしな歌を歌って油断している騎士に襲いかかる。
キィーーーーン!!!
「なっ!?」
「女王様~~❤女王様~~❤我らの母よ~~❤この愚かな下僕も生まれ変らせて上げてください~~❤」
キィンキィンキィンキィンキィンキィンキィン……ザッ!
「くっ!」
ダッン! ズサァァァアアーー!!
「はあはあはあ……真っ二つに折られたか……」
騎士は苦々しい表情を浮かべながら、綺麗に折られた剣を見下ろす。
「くぅ~~~~❤あの扱きに満たされた~~い❤あの慈しむような目線に晒された~~い❤そんな我らは……」
「「マルナパラディン!!」」
「っ!?」
突如として、背後から声に騎士は目を大きく見開く。
「挟み撃ちか!!」
すぐに状況を把握した騎士は苛立ちげに言い捨てると、この状況から脱する為に左へと飛んだ。
ゴォン!
「うっ!!」
ドサッ!
「女王様の為~~❤逃がしはしな~~い❤」
「くっ……そ……」
頭上から聞こえて来たその声が意識を失う前に聞いた最後の声だった―――




