初の初陣と羞恥心
「侵略を開始せよ!!」
「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」」」」」
今回もまた男共は雄叫びを上げながら突撃して行く。
「はぁ……何度もやっていて飽きないのかしら?」
最初は良かったのだけれど、何度も繰り返されてしまうと騒音としか思えませんわ。
士気を高める為と分かっていますが、それでも無駄にしか思えない。
そんな事をするよりなら、徹底的に洗脳し、喜びを覚えるようにした方が効率的よ。
これを前に提案した時は何故か許可されなかったのよね。
「嘆き悲しむとはこの事を言うのね……それにしても、乗り遅れてしまいましたわ」
これでは私の欲する下僕が手に入らないわ。
「これは、とっておきを出すしかありませんわ」
私のご褒美に耐え抜き、私へのさらなる忠誠を誓った下僕達……せっかくの初陣なのだから、相応しい名前をつけようかしら?
「そうね……マルナパラディンなんてどうかしら?」
安直だけれど、これ以上にない下僕達の士気を高める名。
これなら下僕達も私の名前を背負って戦うのだから、必死に、勝利を得るために身体の一部が斬られようと頑張れる。
「ふふ。さあ、初の初陣よ……出てきなさい!マルナパラディン達よ!!」
「「「「「…………」」」」」
お、おかしいわ。下僕達に出陣する命令を下した筈なのにいっさい出てこないなんて。
も、もしかして聞こえていなかったのかしら?
それならばもう一度呼び掛けてみましょう。
「んん!出陣せよ!!!マルナパラディンよ!!!!!」
「「「「「…………」」」」」
ど、どうしてかしら!?先程よりも大きな声で呼んだ筈よ!?なぜ出てこないの!?
「ほんとにどうしてかしら?……あっ」




