語り好き
「これより、都市侵略成功を祝って授与を行う!」
「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」」」」」
テントの中、誰よりも高い位置に立つ男が開始を宣言すると、ここに集った者達は自身の武器を掲げて大声を上げた。
それを確認するように見回すと男は一つ頷いて声を発する。
「まず、もっとも貢献した者達よ!前に出ろ!」
「「「はっ!!」」」
男の呼び声に応じたのは三人。
それぞれ、マルナ、タクティナト、サハナラという名前だ。
三人は男の前に着くと片膝をつき、頭を垂れた。
「私の前に並ぶ者達がもっとも今回の作戦で活躍した者達だ。だが、それだけでは納得が行かない者もおるだろう」
その言葉にそこかしこで不満気な声が上がる。
一部、三人の実力について知っている者達は無言であったが、不満気な声が多い事に変わりはない。
その者達の声に男は笑みを浮かべる。
それはまるで、微笑ましいと言わんばかりであった。
「そうだろう!納得が行かないだろう!!だからこそ、三人の功績を語ろうではないか!!」
「「「「「…………」」」」」
とても嬉しそうに言い切った男に、不満気な声を上げた者達は言い知れない恐怖を感じた。
それを男は楽しみだと受け取って、とても熱の籠った声で話し始める。
「おお!そんなに楽しみか!ならば、さっそく話そうではないか!!では最初に、サハナラの功績を語ろう。サハナラは―――」




