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我慢はスパイス

ドゴ!ゴギ!ガン!!


「貴様たちに我々は負けない!!」


「ふふふふ!!その強がり、私が矯正して上げるわ!!」


私に向かって必死に剣を当てようと頑張るイケメン……その度に滴る汗……恐怖の表情……ああ!これほど私の欲望を駆り立てる者はいないわ!!早くこの騎士を私だけの物にしたい!!


「ッ!!!この異様な強さと今しがた感じたオーラ……貴様は邪悪なる者か!!」


「ふふ、教えて上げない。でも、そうね……」


邪悪なる者について私は知らないけれど、死物狂いで私を倒そうとする彼にとって何よりも大切な事だけは分かる……だからこそ、頑張る彼にとても残念なお知らせをしないといけないのは彼の主人として、辛いわ。

でも、ちゃんと伝えないと彼は死んでしまうもの……ここが頑張り時と覚悟を決めて言わないと。


「これだけは教えて上げるわ。貴方はもうとっくに体が限界なのよ」


「何を言っている!!私の体が限界なわ、け、が……」


ドサ!


「ほらね」


「くっ!!!」


限界だと気づいた彼が悔しげに、恨んだ瞳を私に向けて来るのがとても心地いいわ……伝えるのを我慢して我慢して我慢して我慢したかいがあったというもの。

でも、その代わりにとても辛かったのが減点対象ね。楽しみの為なら我慢は可能だけれども、楽しみが無い時の辛さは逃げ出してしまいたくなる程に精神にくる……これは今後どう対処するべきか考えておいた方が良いかも知れないわ。

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