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エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter8 「Last Episode」
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89話目 「最下層への障害」

どーも、作者です。


いよいよクライマックス、最終決戦です。

え?最終決戦が何で悠斗じゃなくて大人悠斗なのかって?

本来は悠斗とラストの戦いになる予定でした。

ですが、実はそれもうやっちゃってるんですよね…

え?大人悠斗も戦ってるだろって?

本格的には戦ってないんですよ…あの時は千代と大人悠斗の戦いで一方的な展開だったので。

それに、悠斗には剣を刺すという使命があるので、今回は退いてもらいました。


では、どーぞ。

「流石に地響きが気になるほど大きく感じるようになったな…」

大人悠斗たちは誰もいない、何も生まれてこないエターナルフロアの中を突き進む。

ゴゴゴと音を立てて大きく地面が揺れ動く。

「何もなさすぎてちょっと怖いくらいだよ、ほんとに」

悠斗は所々で落ちてくる瓦礫を器用に躱しつつ進む。

「そうですね、いくら崩壊が始まっているとは言えモンスターが存在しないというのは不気味ですね」

「ま、細かいこと気にしても仕方ねぇ、さっさと進むぞ!」


そうして、悠斗達一行は剣を引き抜いたフロアである最下層の一歩手前、99層までたどり着く。

「よし、なんとかたどり着いたな…早めに終わらせちまおう」

大人悠斗が最下層の扉に手を掛け、開けようとしたその時だった。

「危ないっ!」

とっさに夜刀が大人悠斗を押しのける。

突き飛ばされた大人悠斗はとっさに受け身を取り、夜刀の方へと向き直る。

すると、夜刀が宙に浮き上がり、もがいていた。

「ううっ…ぐぅっ…」


「夜刀!」

大人悠斗はとっさに周りを見渡す。すると、先程入ってきた扉の方に人影があった。

「何者だ!」

その人影に向かって大人悠斗は叫ぶ。すると、その人影はこちらへと歩みを進めてくる。

「何者、ねぇ…お前が一番良く知ってるはずだけど?」

「すまんが、顔も見えないようなやつと知り合いになった覚えはないね!」

その言葉と同時に大人悠斗は人影へと一瞬で距離を詰め、斬りかかる。


「おっと」

その人影は動きを呼んでいたかのように後ろへと下がり、フードを外す。

「久しぶりだね、悠斗」

「…お前」

「何をそんなに驚いてるの?何もおかしいことはないよ?」

「…その体を返せ」

「え?」

「お前が、その体で!その顔で!俺と喋ることを!許さねぇって言ってんだよラストォォォォ!」


そこに居たのは、大人千代の姿を、いやキャラの身体を借りたラストだった。

それは、傍に居た悠斗にもすぐにわかった。なぜなら、邪悪な笑顔が張り付いているからだ。

「さぁ、かかってきなよ悠斗。切れるもんならねぇ!」

ラストは槍を振り回し、大人悠斗に襲いかかる。

「っ、ふざけんなぁぁぁぁぁ!」

大人悠斗は、ラストが放つ槍の乱舞を綺麗に受け流していく。

「ははははっ、どうしたの悠斗!?防戦一方じゃ勝てないよ!?」

「それ以上口を開くなこのゴミがぁぁぁぁ!てめぇは絶対に許さねぇ!慈悲なんて与えねぇからなぁ!」

そう言いつつも、大人悠斗は防戦一方だった。

大人悠斗として、大人千代の身体を傷つけることはできない。

いくら口では強く言えても、手を出すことができない以上大人悠斗の不利は確定していた。


「(手の出しようが、ない…)」

悠斗と咲音は部屋の橋からそれを眺めていることしかできなかった。

「ねぇ、ゆーとくん」

「なんだ?」

「私があいつを引きつけるから、その間に大人のゆーとくんとゆーとくんの2人で夜刀を助けて最下層まで行って!」

「お前、正気か!?大人の俺ですら苦戦してるのに足止めがそう長く持つわけがないだろ!」

「でもっ!」

「いい、囮は俺がやる!むしろ大人の俺と咲音で夜刀を!」

「でもそれじゃあゆーとくんが!」

「それ以外に、今あいつを止める方法は――」


「ごちゃごちゃうるせぇ、俺が止めてる間にさっさと2人で夜刀助けて最下層へ行きやがれ!」

大声で大人悠斗が叫ぶ。

「こいつとの決着は俺が付ける!付けなきゃならねぇんだ!」

とう言いつつも、防戦一方の大人悠斗。このままでは間違いなく負けるだろう。

「お前、そんな防戦一方で勝ち目があるのかよ!」

「ある!あるが、お前らが居ちゃできねぇ!だからさっさといけ!」

「…信じるぞ、その言葉!咲音!話は後だ、行くぞ!」

悠斗は咲音を背負い、飛び出す。

「はっ、行かせない!」

それに反応してラストが悠斗に襲いかかる!

「しまっ…」

「てめぇの相手は俺だって言ってるだろうがぁぁぁぁぁぁぁっっっ!」

大人悠斗が横からラストを蹴り飛ばす。

勢い良く蹴り飛ばされたラストは、壁際まで飛んでいき、地面を転がる。


「さぁ、早くいけ!」

大人悠斗は悠斗たちと最下層へのドアに背を向ける。

「…昔の俺、後は頼んだ」

「…俺…いや、悠斗…」

「そんな声出すな。こんなところじゃ俺は死なない。というか死んでも未来にリスポーンだしな。」

「…また後でな!」

「その言葉、そっくりお前に返してやるよ!」

それを最後に、悠斗はいつの間にか地面で倒れていた夜刀を持ち上げ、ドアの向こうへと消えていく。


「ちっ、逃がしちゃったか」

むくりと起きあがるラスト。

「てめぇの相手は俺だって言ってんだろ。何度も言わすな。」

「君じゃ僕に勝てないよ?この体を使っている限り永遠にね?」

「安心しろ、お前を倒す算段はもう考えてある。後はどうやってお前に戻ってこれたか聞くだけだ。」

「その強がり、続くといいね!」

ラストは一瞬で距離を詰め、大人悠斗の懐へ潜り込み一閃する。

「お前こそ、いつまでも俺が防戦一方だと思うなよ!」

その一閃をよんでいた大人悠斗は、寸前で躱し距離を取る。


「逃がすかァァァァ!」

「逃げやしねぇお前を倒すまではなぁっ!」

そして、大人悠斗とラストの壮絶な戦いが始まった。

次回更新は11月20日の予定です。

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