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エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter8 「Last Episode」
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87話目 「断ち切ることの出来ない迷い」

どーも、作者です。


クライマックスだぜ!って感じです。

引き伸ばし回のような気がしないでもないですが…まぁ、ご勘弁を。


では、どーぞ。

「ふざ…けんなよ」

「ふざけてなんか居ない。今のお前なら俺が何を考えているかくらい分かるだろ?」

「だけどっ、この選択は俺にとってどれだけ酷なものなのかもわかってるはずだろ!」

「だからこそ、だ。お前はここで断ち切らなきゃいけない。お前の中の迷いを。」


大人悠斗は剣を2本作り、両手に握る。

「お前が出来ないなら俺が切るだけだ。」

「…俺には、出来ないっ!だからお前を止める!」

悠斗は大人悠斗が作り出した剣と同じ形の剣を作り出す。

「はぁ…この期に及んで血迷ったのかよ…俺を止めたって結末は変わらねぇぞ」

「それでもいい!仲間をこの手で切るくらいならお前を今止めて俺が犠牲になってやる!」

「それをさせないために俺がいるってことくらい分かれよ!ここでお前が消えたら俺も消えるんだよ!」

「そんなの、そんなの分かってる!それでも俺はお前を止める!」


悠斗は大人悠斗の懐に飛び込み、2本の剣で乱舞をするかのように動き回る。

「ちっ、わからねぇやつだな!」

大人悠斗は悠斗の剣戟をさばきながら千代や蒼汰の方へと近づいていく。

「お前がそんなに大事だと思うなら守ってみせろ!」

大人悠斗は持っている剣を千代と蒼汰に投げつける。

「させるかぁぁぁっ!」

悠斗は自分が持っていた剣を大人悠斗が投げた剣へと向かって投げ、弾く。


「諦めろ、お前に守る戦い方は無理なんだよ!俺が一番良く知ってるからな!」

大人悠斗は手を休めること無く剣を作っては千代や蒼汰に投げつける。

「嫌だ、俺は諦めない!仲間を失いたくないんだよ!」

悠斗も負けじと剣を作っては投げつけて弾き落とす。

「じゃあお前の言うその覚悟を見せてみろ!」

大人悠斗は空中へと飛び上がると、剣を自分の周りに創造し、それを矢のように飛ばす。


「(剣を投げつけるだけじゃダメだ、間に合わない!)」

悠斗は剣を作るのを止め、千代と蒼汰の近くへ。

「うああああああっ!」

悠斗は固有能力を開放する。

「俺に力を貸してくれ、『神に愛された戦乙女(ジャンヌ・ラピュセル)』!」

マントをはためかせた悠斗の手に、槍が現れる。


「お前ならそう来ると思ってたよ。俺だからな。だが、その考えが甘い、甘すぎるんだよ」

大人悠斗は、自身の手に剣を1本創りだし、投げつける。

「そんなもの、当たるかよっ!」

悠斗は大人悠斗が投げつけた剣を弾き落とす。

しかし、弾き落とした瞬間悠斗の固有能力が解ける。

「なっ!?」

「『無に還す魔の剣(ニエンテ・バース)』。名が示すとおり、すべてのを無かった事にする剣だ」


「そんなの、防ぎようがねぇじゃねぇか!ふざけんな!」

「だから諦めろって言ってんだよ。最初からお前に勝ち目はない。」

「ふ、ふざけんなよ!な、なんで諦めなきゃいけねぇんだよ!」

「強がりはいいが、体が震えてるぞ」

悠斗自身は気がついていなかったが、悠斗の身体がカタカタと震えていた。

身体が一度覚えた恐怖というものはなかなか拭えない。それは悠斗自身が身にしみてわかっている。


「俺はお前の未来の姿だぞ?お前のことは一番良く知ってるし、お前がどんな行動を取るかも分かる。」

大人悠斗は先程の剣を再び作り出す。

「さぁ、ここまで言えば分かるか?お前に選択するしか道が残ってねぇんだよ。」

ゴゴゴゴゴと徐々に地響きが強くなっていっている。

「い、いやだ!」

「嫌だじゃねぇんだよいい加減分かれよこの阿呆がぁ!」

大人悠斗は大声を出して悠斗に向かって叱りつける。


「この世界はもう崩壊するんだよ。その事実は変わらねぇんだ。

 だけどな?この世界を再構築するのに人柱が必要なんだよ。それも、それなりの強さの。」

大人悠斗は地上に降りてきて千代と蒼汰の肩に手を置く。

「この条件に当てはまるのは千代か蒼汰かお前だけだ。

 だが、ここでお前が人柱になると俺が消えちまう。だからお前にこの内の2人を選ばせてるんだ。」

「で、でも…未来の世界じゃ千代も蒼汰も…」

「あぁ、生きてる。だが、もうこの世界は俺達にとってはパラレルワールドという扱いなんだ。」

「そんな…」

「お前が剣を抜くのは必然だったんだ。だが、あのラストが絡んだのがまずかった。」

「そうですね、ラストの存在のせいでこの世界が危機に陥ってるのは間違いないですね。」

夜刀が後ろから口を挟む。

「ってことだ、とりあえず世界が崩壊する前に選んでくれると助かるんだがなぁ…」


「わかった」

「おっ、どうした?いきなり物分かりが良くなったな?」

「もううだうだ言ってもしょうがないんだろ?選ぶしか、無いんだろ?」

「涙声じゃなかったらかっこよかったな、その台詞は。さぁ、どっちを選ぶ?」

その言葉を聞き悠斗は大きく息を吸い込み、言い放つ。







「俺は…選ばない。」

次回更新は10月10日です。

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