78話目 「休息の一コマ『智恵&メア』」
どーも、作者です。
今回は智恵とメアの話です。
性格が正反対に見える2人ですが、意外と気が合うかもしれません。
では、どーぞ。
さてさて、お次はお次は、さらにお次は、智恵とメアのペアだ。
いつでも冷静、しかし周りからは冷たいというイメージを抱かせないほど
人当たりが良く、頼りになる智恵。
天使という種族でありながらも、人懐っこく、いつでも元気。
女性なのに一人称は僕といういわゆる僕っ子属性持ちのメア。
元気いっぱい活発なメアと冷静だが楽しむときはしっかり楽しむ智恵。
性格が相対しているようで似ている2人の様子を見て行こう…
「ねぇねぇ、智恵ってさ、チームの中だとどんな立ち位置なの?」
メアは公園に設置されている魔道式機械兵を修理しながら智恵に問いかける。
「そうですね、私は…どちらかというと後方で援護する立ち位置でしょうか」
智恵も、メアと同様魔道式機械兵の修理をしながら答えを返す。
「いやいや、そうじゃなくてさ!チーム内ではどんな感じなの?」
「どんな感じ、と言いますと?」
「例えば、悠斗君みたいにチームを引っ張ってるとかさ。そんな感じのだよ!」
「そうですね…私は参謀、でしょうか。チームの管理全般を任されていますね」
「管理全般?お金もギルドの管理書も全部?」
「はい。まぁ、どちらかというとマスターの代理役ですね」
「え、でも悠斗君はマスターとしてしっかりしているように見えたけど?」
「チームとしてのマスターであり、皆を引っ張っていくのは悠斗ですね。しかし、悠斗から『俺は管理とか苦手だし、悪いけど智恵やってくれないか?』と管理を任されたもので…」
「ほほー、そういうことか。つまりマスターを支える柱のような存在だね!」
「柱のような存在、というよりも悠斗が歩いている道の後ろを掃除するような感じでしょうか。」
「智恵も苦労人だねぇ…」
「いえいえ、私はチームの管理をすることを苦に思ってませんし、むしろ私がこの仕事を引き受けることで悠斗にかかる負担を少しでも減らせればいいなと思っていますから!」
「へぇ…悠斗君は幸せだね、こんなしっかり者の智恵が常に支えてくれるなんて」
「そんなこと、ないですよ」
さて、話は変わるがメアと智恵が修理しているこの魔道式機械兵だが。
実は今回の事件を受け、とある街が支援のために送ってくれた代物だ。
魔力を込めれば自立して動き、警備にあたってくれる。
魔道式の術式を仕込んである剣を装備しており、動きは人間に近い。
下手にプレイヤーが機械兵に襲い掛かれば簡単に返り討ちにされてしまうほどのスペックを持つ。
しかし、この魔道式機械兵、送られて来た上魔力の消費コストも少なく万能なのだが、不具合や魔物に襲われたときの故障時の修理方法が確立されておらず、技術者が修理しようとしてもなかなか修理できなかった。
そして、今日も修理できずに四苦八苦していたところにメアと智恵が通りかかり、この状況になっている。
魔道式、ということで魔法に詳しい2人なら治せるのではないか、ということで技術者が呼び止め、修理を頼んだ。
その技術者の考えは的中し、智恵とメアはどこが故障しており、どうすれば治るのかを瞬時に見極め、的確に修理していった。
そして、半分ほど修理が終わったところで休憩をはさみ、今また少しずつ修理をしていた。
「それにしても結構修理したねぇ」
メアは修理し終わり再起動した魔道式機械兵の数を見てつぶやく。
「そうですね、むしろ残っていたあの数で防衛できていたのが奇跡なくらいです…よし、これも終わりっと」
智恵は修理し終わった魔道式機械兵に魔力を込め起動しなおす。
魔力が込められた魔道式機械兵は動き出し、定位置へ戻っていく。
「後はこれだけだね…よっし、これで動くかな!」
メアも修理し終わった最後の一体である魔道式機械兵を魔力を込めて起動させる。
ギギギ、と音を立てながら起動し、元の位置へ戻っていく。
「さて、このレポートを技術者さんたちに渡して終わりかな!」
メアは修理しながらどこの構造がどうなっているというレポートをまとめていた。
修理方法と修理する場所、それと不具合の対処法など。
「ありがとう、助かったよ!」
技術者はメア達からレポートを受け取る。
「これ、少ないけど報酬だ。持って行ってくれ!」
技術者は少ないといいつつも結構な量の金額が入った袋を渡して去っていった。
「ほほう、結構な金額だね…時間もあるしお茶でもしていく?」
「いいですね。いろいろと聞きたいこともありますし!」
メアと智恵はもらったお金の袋を持ち、近くのおしゃれなカフェに入っていった。
後に智恵は、色々と勉強になった一日だと語っていた。
次回更新は2月7日です。




