71話目 「ダンジョン踏破」
どーも、作者です。
Chapter6は次回で完結となります。
次のChapterは少しだけ悠斗達「ヴァイスリッター」、
エリス達「ナイトオブラウンドテーブル」、
メアリー達「チャームファンタジア」
の日常的絡みを書きたいと思っています。
少し驚くような組み合わせなども考えていますのでお楽しみに。
では、どーぞ。
大人悠斗が詠唱するとともに地面に描かれた魔法陣が光る。
光は徐々に強くなり、ラストの身体を包んでいく。
「あ、そういやゲート作るの忘れてたな…ラストの魔力を媒介にして作れば簡単だったかー」
大人悠斗は詠唱しながらもちょくちょく愚痴をこぼす。
「ところで悠斗、私達が未来に帰る方法はもちろん考えてあるんだよね?」
「あ」
大人悠斗は気の抜けたような声で言葉を漏らす。
「え、まさか悠斗…」
「忘れてたわ」
その大人悠斗の言葉とともに、千代の体の中から光る球のようなものが出てくる。
「ま、後で考えとくわ」
そして、大人悠斗が腕を思いっきり上に振り上げると、その球は上に向かって飛んでいき、天井をすり抜けて消えた。
「(うわぁ、最後の言葉とか聞いてあげないのか…)」
後ろで見ていた悠斗はさっきの光の玉がなにか言っていることに気がついていた。
距離が遠かったせいか何を言っているのかまでは聞こえていなかった。
だが、大人悠斗への恨みつらみを叫んでいたのは間違いないだろう。
「(まぁ本人が気にしてないしそういうことなんだろう)」
「さて、道中色々あったみたいだが…お前たちにとってはもう終わりか」
大人悠斗は名残惜しそうに悠斗たちに別れを告げる。
「すまんな、俺達が手伝えるのはここまでみたいだ。後は自分たちの目で見るといい。」
「うぅ、千代ちゃん…」
「おい、悲しむフリしてさり気なく気絶してる昔の自分連れて行こうとするな。」
大人千代はいつの間にか気絶している千代を担いで行こうとしていた。油断も隙もない。
「だってぇぇぇぇぇ!昔の私本当に可愛いんだもん、持って帰りたいくらいに!」
「はいはい、今のままでも十分かわいいから昔の自分置いていこうなー」
大人悠斗は大人千代から千代を奪い取るように担ぎ、悠斗に渡す。
「え、今悠斗なんて言ったの?」
「あーあー、聞かなくていいから。ただの戯れ言だから。ほら、さっさと行くぞ残党処理の時間だ」
「ねぇねぇ、悠斗教えてよ、もったいぶらないでさー!」
「だぁぁ、もううるさいな!別になんでもねぇって言ってるだろ!」
「照れちゃってー、えへへ」
「何で言ってるお前が照れてんだよ!」
2人は仲良さそうに喧嘩しながらも扉から出て行った。
「何だったんだ…」
千代を両手で持ち上げたまま呆れる悠斗。
そしてなぜか後ろから視線を感じる。しかもたくさん。
恐る恐る振り返ってみると皆横や後ろを向いて顔に手を当てていた。
「どうしたんだ?」
悠斗は不思議そうに聞くと蒼汰が少し笑っているような声で
「い、いやぁ?な、なんでもっ…くっ、な、ふふ、ないよ?」
「そ、そうですわね、なんでも…ふっ、無いですわねぇ…ふふふっ」
「変な奴らだなぁ…」
悠斗は千代を両手でお姫様だっこの様にしたまま下の階へと向かう。
「次で終わりか…長かったなぁ」
悠斗は階段を降りていく。
「いやぁ、長い旅だったねぇ…いや、そうでもないかな?」
いつの間にか蒼汰たちは悠斗の後ろについてきていた。
「いよっと」
蒼汰は最下層にあった大きな扉を開く。
ギギギという音を立てて開く扉。
そして開かれた扉の先にはーーー
次回更新は12月15日です。




