64話目 「邂逅」
どーも、作者です。
今回は準備回なので短めです。
次回は戦闘回です。
そして、申し訳ありませんが次回の更新は少し離れてしまいます。
申し訳ありません。
では、どーぞ。
悠斗達一行は5層から4層へ向かう階段を走り降りていた。
「ハァ…ハァ…なんでっ、俺が…!」
「しょうがないな。お前がじゃんけんで負けたのが悪い。」
「とは言え流石に疲れてる人間に人を運ばせるか普通!?」
「へぇ…悠斗にーちゃん、私にはあんなに優しかったのに他の人には冷たいんだぁ…」
「だぁぁぁぅぅやめろ!その言い方やめろ!俺が傷つく!」
悠斗は文句を言いながらも、すやすや眠っているサキュルを背負っていた。
大人悠斗も動けないラミアを背負っていた。
「というか、人を運ぶならアルスのほうが適任じゃないのか!?」
「すまんな悠斗。私とて、姫を守る騎士。その騎士が姫の傍を離れるなどありえない。」
「お前こういう時だけ騎士の肩書使って逃げるのかよ!ざっけんな!」
なんだかんだ文句を言いつつもサキュルに余計な衝撃を与えないようにやさしく運んでいた。
「それよりも、この先でメアリーと蒼汰が戦ってるはずだ。早めに救援に行かないと千代が危ないな…」
大人悠斗は悠斗たちの先頭を走っていた。前に注意を払うよりも、後ろから誰かが追いかけてきた時に対応できるよう、戦力となるエリスとアルスは後方についていた。
その代わりに、現状手が使えない大人悠斗と悠斗は先頭を走り、ルートを確認する。
「でもメアリーと蒼汰がペアで戦うのってなんだかんだで初めてだな。息が合うなのかなぁ…」
「安心しろ。俺が居た時代じゃ最高のコンビと噂されてるくらい有名だぞ?」
「そんなに…でも蒼汰は基本俺のカバーリング担当だったからな…自分が前に立って戦うことをしたくない主義だったし。」
「あいつも守るものができれば変わるってことさ。さて、4層に着いたぞ」
大人悠斗は思いっきり扉を蹴り開ける。
「っおらぁ!俺様のお通りだぞぉぉぉっ!」
ふざけ半分で叫ぶ大人悠斗。どこまで真面目でどこまでがふざけているのかが全くわからない。
「ひぃっ」「ひっ」
奥の扉から次の階に進もうとしていた2人がビクッとしてからゆっくりとこちらを向く。
「ありゃ、驚かせちまったか。悪い悪い。まぁとにかくこれで蒼汰とメアリーには合流出来たな。」
大人悠斗は蒼汰とメアリーの近くに走っていく。すると、メアリーは大人悠斗の背中で倒れているラミアを見つけ近寄ってくる。
「ラミア!その傷…!」
「あぁ、これはサキュルがやったみたいだ。でも傷がここで止まってるところを見るとサキュルは止めをさせなかったんだろうな。」
大人悠斗は背中のラミアに顔を向け、そう言う。
「サキュル…無理しすぎですわ…できないならできないと言っても良かったんですのよ…」
「まぁサキュルもサキュルなりに思うところはあったんだろうな。自分がラミアを止めたいと言う気持ちが。」
「…」
メアリーは悠斗の後ろですやすやと眠っているサキュルを見て、安堵したような、頑張ったね、というような顔をしていた。
「それにしても、蒼汰。ついにやったな!これでお前らは晴れてコンビだ!」
大人悠斗は唐突に蒼汰に向かって叫ぶ。その言葉に蒼汰はなぜか顔を真っ赤にしていた。
「え?蒼汰、何をしたんだ?」
悠斗は不思議そうに蒼汰に聞く。だが、蒼汰の顔はどんどんと赤くなっていく。
そして、何故かメアリーの顔も赤くなっていた。
「おいおい昔の俺、それを今聞くのは野暮ってもんだ。とりあえずこのダンジョンをクリアしてから話を聞いてやれ。」
大人悠斗はなぜか急かすように悠斗に言った。
悠斗はその言葉の意味がわからず疑問に持ちながらも、千代たちが心配ということで次の階へ行くことにした。
「ハァ…!ハァ…!」
「いやー、流石私のチームメンバーといったところかな…」
3層で息を上げ、立ち止まっていた千代と大人千代。
相手は2人。しかし、その2人は今まで戦ってきた誰よりも強い。
「あれれ~?ちよちゃん、ここでギブアップ~?」
「予想外だね。千代がここまでの実力とは思ってなかった。正直期待はずれ。」
そう、今まで戦ってきた誰よりも強い2人組とは。
「ハァ…ハァ…!今から…強くなる!」
「そうだね、いつまでも舐められてたら話にならないからね。そろそろ本気を出させてもらうよっ!」
千代と大人千代は同時に固有能力を開放する。
「「『神に愛された戦乙女』!」」
「それなら私達もっ!」
「本気をだすよ?」
シャドウスピリットである2人は固有能力を開放する。
「『自然との一体化・虚偽(ナチュラルフォース・『ディストーション』)』」
「『偽りない完全模倣・虚偽(パーフェクト・フェイク『ディストーション』)』」
そう、その2人とは。
「いっくよー!」
「さあ、行きますよ千代。」
桜月、智恵だった。
次回更新は11月2日です。




