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エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter6 「Shadow Spirit」
62/96

60話目 「未来への道標」

どーも、作者です。


エリスさん戦えるよ!

エリスさん使えない子じゃないよ!

ということで次回はエリスVSパロット回になります。(ネタバレ)


では、どーぞ。

ガラガラと音を立てて崩れ去る7層。

音がやんだ後、7層の地面は少しも残ってはいなかった。

そして、その下の階層である6層には、大量の瓦礫が重なって落ちていた。

すべて崩れ落ちた瓦礫が音を立てなくなり、少しの静寂の後。

またガラガラという音を立てながら瓦礫が崩れる。

そして、その中から悠斗が出てくる。

「よいっ…しょっと!」

下から瓦礫を持ち上げ、他の所へ放り投げる。

「まいったなぁ、まさかこういう感じで次の層に来るはめになるとは思ってなかったよ」

続いて足元の瓦礫を持ち上げ、また放り投げる。

一つ、二つと持ち上げ、投げていく。すると、7層の地面が少しずつ見えてくると同時に、誰かの足が見えた。

「大丈夫かー?」

出ている足の持ち主の体を探して瓦礫をどかしていく。

3個ほどどかすと次は腕が出てきた。

どうやら、装備の見た目からここに埋まっているのは千代だというのが分かった。

「千代か、なんとかこれ持ちあげられないか?」

悠斗は出ている腕に向かって話しかける。

その腕は、クイッと上に持ち上がったと思うと横に手を振った。

それは、自分一人ではどうしようもないという合図だった。

「仕方ねぇな…いーっよいしょぉ!」

今までどかした中でも一番大きかったであろう瓦礫を持ち上げ、投げる。

その瓦礫は壁にあたって瓦礫は粉々に砕け散る。

「それにしても瓦礫多すぎでどかしてもどかしても地面が少ししか見えないなこりゃ」

瓦礫持ち上げきると、そこには千代が仰向けで倒れていた。

「仰向けなら自分一人でもどうにかなっただろ…捕まれ。」

悠斗は倒れている千代を手を差し伸べ、そのまま引き上げる。

「ありがとう悠斗、助かった…」

「礼は後だ。とにかく全員瓦礫の下から助けださないとな…千代はそっち頼むわ」

悠斗は千代に反対側を任せ、瓦礫をどかす作業に戻る。

そうして、メアリーや蒼汰、アルスやエリス、サキュル、大人千代を瓦礫の下から助けだした。

「服が…砂埃だらけになってしまいましたわ」

パンパンと服の砂埃を払うメアリー。

「アルちゃん…髪も、汚れてる…」

サキュルはメアリーの髪から砂埃を払うように優しく触る。

「いたっ…」

「エリス、大丈夫か。なんなら私が運ぼうか。」

「だいじょーぶ…わたし、まだあるける…」

「そうか…無理はするな、辛くなったら言うといい。私は構わないからな。」

その状況を見ていた悠斗は心配になりエリスやアルスの所へ近づく。

「アルス、エリスは平気か?怪我してるみたいだが…」

「エリスは一度大丈夫と言ったら聞かないからな…意外と頑固者なんだ。安心してくれ、万が一の時は私が守る。」

少し笑いながらアルスはそう言った。アルスも心配そうにはしていたが、なんだかんだで大丈夫だろう。

「無理はするなよ、この先もあるんだからな…」

悠斗は2人の場所を離れ、6層の出口を探す。

「あれだとは思うんだが、どうも開いてないしな…」

扉は先程からチラチラと視界の中に入ってはいたのだが、開いていないと言う理由から出口ではないと思い込んでいたのだ。

「やっぱり開けるには…」

その続きを言おうとした瞬間、一部の瓦礫が大きな音を立てて吹き飛ぶ。

「…予想はしてたけどな」

その中から人影が一人、現れる。

「パロット・ルース。ここの扉を守ってるのはお前だな。」

「さすが、サーバー最強の人物といったところか。」

「ここまで進んできたやつなら俺じゃなくてもわかると思うけどな…」

「だが、そこに気が着いたところで私を倒さなければ意味は無いぞ?」

「俺の話はスルーですか。まぁいいや、お前は俺が直々に…」

「わたしがやる!」

話を聞いていたエリスが前に出る。

「エリス、無茶だ!まだ戦えるような能力を持っていないだろう!」

「でも、みんなにまかせっきりじゃいやなの!わたしだってたたかうの!」

「だ、そうだ。パロットさんよ、お前さんはどっちと戦いたい?」

「そうだな、貴様と戦うのもいいが先に無能なマスターを消しておくのも悪くないな…!」

ギラリとエリスに睨みをきかせるパロット。

エリスはその睨みに少し怯むが、しっかりと睨み返す。

「そうか。それじゃあ俺は次の層に向かわせてもらうぜ?」

「いいだろう、扉は開いてやる。」

そう言うと6層の扉は開き、次への扉が開く。

「千代、蒼汰。メアリーとサキュルを連れて先にいけ。後未来から来た千代も。後から必ず追いつく。」

「悠斗はどうするんだ?」

「蒼汰、安心しろって。すぐ追いつくさ。ちょっとしたおまじないをかけてから行くよ。」

「でも、悠斗!」

「千代もか。大丈夫って。ほら行った行った。」

悠斗は渋っている2人に手を振った。

それを見た2人は嫌々ながらもメアリー、サキュル、大人千代を引き連れ外へ出て行く。

「さて、またせたな。お前がエリスと戦うといった以上俺とアルスは手を出さない。だが、ハンデぐらいくれるよな?」

「いいだろう。それでなければ面白く無い。」

「よっしゃ、なら…エリス、こっちおいで。」

悠斗はエリスを呼び寄せる。エリスはまっすぐに悠斗の方へ向かってきてゆうとの前で止まる。

「アルス、すまんが後は頼んだぞ。俺はあいつらを守ってやらないといけない。だから、エリスは頼んだ。」

「任せろ。私が何年エリスを守ってきたと思っている。」

「ははっ、それもそうだな。それじゃあ、エリス。ちょっと痛いけど我慢してくれ。」

悠斗はエリスの頭に手を当て、魔法を詠唱する。

「我、未来を見るものなり。その未来を以って、今を変えるものなり。『未来を切り拓く道標(フューチャー・サイン)』!」

悠斗が詠唱すると同時に、エリスの周りを光の球が包み込む。

そして、その光に包まれたままエリスは宙に浮き、閃光のように輝く。

「さて、試したこと無いからどうなるかわからないけど…」

「試したこと無いのか!?」

横でアルスが驚いていた。

「いや、試す相手が居なかったし。まぁ最悪の事態があっても俺がなんとかするさ。」

「大丈夫なのか…」

楽観的な悠斗に対し、心から心配だったアルスだった。

「…(いつまで待てばいいのだろうな)」

そして、ずっと待ちぼうけのパロットだった。

次回更新は10月11日です。

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