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エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter5 「Eternal Floor」
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49/96

47話目 「銃の相性」

どーも、作者です。


申し訳ありませんでした!作者の都合で更新日時が遅れてしまい、

皆様に迷惑をおかけしてしまいました!

今後このように事がないよう気を付けていきますので…


さて、話が変わって今回は悠斗の戦闘回です。

そして、新武器『銃』のお披露目です。


では、どーぞ。

一人で先に進み、原因を探ろうとしたところ見事に罠にはまってしまった悠斗。

周りを敵に封じられ、足を止められてしまった。

「流石に敵が多すぎる…」

10体程度ならば悠斗1人でもどうにでもなるのだが、これが20体、30体となってくるとむやみに攻撃を仕掛けることができなくなる。

ソロで戦うときに一番気を付けるべきなのは状況の把握だ。

むやみに敵に攻撃を仕掛けても、隙を狙って死角から攻撃されることがある。

どんな行動にも必ず隙は生まれるものだからだ。

かといって、何もしないまま敵の様子を眺めていれば、先手を取られて不利になってしまう。


「(蒼汰達が追いつくのを待ってられるほど猶予もないしな…)」

改めて右の剣を握りしめる。二刀流で戦ってもいいのだが、スタミナの消費が激しく、長時間や多数との戦闘には向かないのだ。

手に持っている腱を大量に作り出し、敵に投げつけて攻撃するのも手だが、こちらも大量の魔力とスタミナを消費する。敵の総数がわかっていない以上有効な手にはならない。


「(どうする…!)」

剣を逆手に持ち替え、カウンターの構えをしようとした時、カチャと音がした。

「(…!)」

剣を逆手に持ち替えた時に腰に下げていた銃に手が触れ、音が鳴ったのだ。

まだ使い方を知らず、見様見真似をしようともだれも使ったことがない銃。

その強さは未知数だが、悠斗はこの武器ならばこの状況を打開できるのでは、と感じた。

武器と一緒にあったメモにはお前さんなら特性が理解できると書いてはあったが…

「百聞は一見に如かず、か」

現実の世界にあることわざ。聞くよりも使ってみたほうが覚えるのは早いであろう。


悠斗は右手に持っていた剣を捨て、腰のホルスターからコルト・パイソン2丁を引き抜き、右手と左手で構える。

いわゆる、二丁拳銃と呼ばれる持ち方だ。よくアニメやゲーム、漫画などで見ることが多いだろう。

「弾は自分で作り出すんだったな」

悠斗はコルト・パイソンの内部に入っていた弾を一個取り出そうとするが、掌からすり抜けるように落ちてしまい、地面に落ちて音を鳴らした。

拾い上げようとするが、弾には触れずすり抜けてしまう。だが、弾丸の後ろの部部だけは実体でできており、そこを持つときはすり抜けないようになっていた。しっかりとその部分を持ち、その物質をイメージする。

構造自体は現実のものと同じようだが、作られている材質が違っていた。

主に金属で作られているものではなく、魔力の塊を別の魔力でコーティングされている実体が存在しない弾だった。

そして持つことができる実体の部分は金属で作られており、そこを何かでたたくと打ち出される仕組みのようだ。


「これを打ち出して敵を撃つ…のか?」

見本の弾をコルト・パイソンのシリンダー型マガジンに戻し、イメージして弾を作り出す。悠斗の手のひらには、見本と同じ弾が作り出される。

「よし、これで戦える!」

弾の作り方を熟知した悠斗。だが、まだ欠点が残っていた。


だが、そんなことはつゆ知らず、後ろからチャンスだと思ったミノタウロンが突撃してくる。

「うわっ」

悠斗はとっさに左へ飛びのき、空中で体をひねりながらミノタウロンの頭へ向けて銃を撃つ。

だが、銃の反動は思っていたよりも強く、右腕が上に振りあがってしまう。

それでもバンという発砲音とともに魔力の弾は空気を切り裂きミノタウロンの頭を貫く。

「グモォォォォォ!」

ミノタウロンは悲鳴を上げ、消滅する。

「これなら、行ける!」

悠斗はそのまま着地し、ミノタウロンの後ろの敵に向かって銃を発砲する。

音と共に弾が敵に向かって飛んでいく。その弾は敵を貫き、消滅させていく。

だが、まだまだ反動が制御できていないせいで連続で撃つことはできない。

さらに、悠斗の想像外の出来事が起こる。調子に乗って連続で弾を打っていたせいで、ある問題が発生したのだ。


カチャ、カチャと引き金を引くが、銃弾が出ない。

「えっ!?ここで故障!?」

悠斗は慌てて銃を確認するが、どこも壊れている様子はない。

「嘘だろ、ここで止まるのは」

悠斗の言葉をさえぎるように、フレイムナイトが悠斗めがけて槍を突き出してくる。

「危ねぇっ!」

とっさに銃で槍を叩き、槍先をわずかにそらす。それでも、はじくのが遅かったようで悠斗の脇腹をかすめる。

悠斗はそのままさっと後ろへステップする。

さっき脇腹をかすった槍は鋭く、切り傷を悠斗の脇腹に残していた。


悠斗は再び銃を調べる。そして、あることに気が付く。

「弾切れか!」

シリンダー型マガジンの中から弾がなくなっていた。さっき打ち出してしまったのでまた弾を入れなおす必要があるということだろう。

「特性ってこれのことか!流石にノーリスクで使える武器ってわけでもないみたいだな…」

再び弾を作り出す悠斗。だが、その隙をつき先ほどのフレイムナイトが槍を構えて突進してくる。

「よし!」

弾を作り終え、シリンダー型マガジンへ弾を入れフレイムナイトへ構える。


勢いを落とさず突撃してくるフレイムナイト。先ほど作れたのは一発だけ。チャンスは一発。

「ふぅ…すぅっ」

一度息を吐き出し、もう一度吸って息を止める。目の前の敵にだけ集中し、確実に仕留める意気込みで銃を握る。

後数十メートルほどだろうか。外せば確実に致命傷を食らうだろう。

だが、不思議と悠斗には外すイメージがなかった。それほどまでに集中していた。

刹那、フレイムナイトの馬が砂利に足を取られ、バランスを崩す。

「(ここだっ!)」

その一瞬を逃さず、フレイムナイトの頭めがけて銃を撃つ。

銃弾はフレイムナイトの頭へめがけて一直線に飛んでいく…はずだった。

馬がバランスを崩したことで、それを立て直そうとフレイムナイトは悠斗が狙っていた場所から少しずれてしまったのだ。

そのせいで、完全に頭を撃ち抜けず、フレイムナイトの左目を貫く。

「!」

フレイムナイトはそのまま馬から落馬し、左目を抑える。

「やっべ、仕留め損ねた!」

再び弾を作り出す悠斗。だが、一発一発作っていたのでは時間が足りない。


悠斗はそこでとっさにシリンダー型マガジンに6発弾が入っている状態を思い浮かべる。

そして、その悠斗のイメージ通りに弾の入ったシリンダー型マガジンが悠斗の手のひらに作り出される。

銃についているシリンダー型マガジンを外し、新たなシリンダー型マガジンを取り付ける。

取り付けなおした銃で倒れているフレイムナイトめがけて銃を左右各一発ずつ打ち込む。

その弾丸はフレイムナイトを貫き、消滅させた。


だが、反動のせいで連射は効かない。そこで悠斗はあることを思いつく。

反動が大きいのならば、反動が関係ない打ち方をすればいいのではないか。

悠斗は飛び上がり、空中で逆さまになる。

そして、その状態で銃を連射した。反動のせいで銃弾はあらぬ方向へ飛んで行ったが、空中から目標なく撃ったおかげで全段敵に命中した。


そして、再び地面に着地する。

「これが、銃…」

改めて強さを実感する悠斗。コストはかかるが使い方によっては最大限の威力を発揮してくれた。

「まだまだこれは改良できるはずだ」

再び銃を見て、想像する。どこを改善すればもっと効率よく戦うことができるのかを。

そして、創り出す。新たな、悠斗専用ともいえる銃を。

「唯一無二の絶対的創造《アブソリュート・クリエイション》」

悠斗の手に握られていた銃は光を放ち、新たな銃へと創り変えられていく。

リボルバー式ではなく、オートマチック式の銃へと。

反動を無くし、連射が効く銃へと。


「(できた、これが俺の新たな武器…!)」

悠斗の手には2丁のオートマチック式銃が握られていた。

リロードを無くすため、撃つ際に魔力を込め、それを弾として打ち出す銃だ。

弾の大きさや質量は撃つ際に込めた魔力で変えることができる。

さらに、魔力で反動を抑え無反動で弾を打ち出すことができるようになっている。

現実世界ではまずありえないことだが、ゲームの世界では簡単にできてしまう。

「武器の名前どうするかな…」

新たな武器を持ったことで若干浮かれている悠斗。そこを、狙ってシャドウアサシンが上から狙う。

「見えてるぞ」

悠斗はシャドウアサシンのほうを見ることなく、銃だけを向け撃つ。

魔力で作られた弾のせいか、弾道が青白い光で作られる。

傍から見れば、銃からレーザービームが出ているように見えた。

シャドウアサシンは空中で銃弾に貫かれ、消滅する。


それを機に、黙って見ていた周りの敵が一斉に悠斗に襲い掛かる。

「頼むぞ、俺の銃!」

悠斗は、その場でダンスを踊るかのように回り始め、そこから銃を乱射した。

だが、一発一発が正確に敵を貫いており、それはまるで綺麗な流星群のように弾道の跡を残した。


そしてすべての敵を貫いた後、その場に止まり銃をホルスターへとしまう。

「『シューティングスター・バレット』…なんちゃって」

その瞬間、すべての敵が図ったかのように一斉にはじけ飛んだ。


「ふぅ…何とかなった」

再び銃を眺めて一息つく悠斗。

「そうだな、この銃の名前は…」

「おーい、悠斗ー!」

名前を付けようとした時、後ろのほうから千代たちが走ってきた。

「おっ、来たか。おーい!」

悠斗は遠くの千代たちに手を振る。


「先走るな悠斗!心配しただろ!」

千代が一番最初に悠斗の元へ到達する。

「なんだよ、心配だったのか?」

「あ、あたりまえだ!」

「そうか。すまんな、心配かけて」

「そ、その…無事なら、いいんだ」

照れくさそうにする千代。悠斗は元気そうな千代の顔を見て少しだけ安心した。

「さて、行きますかぁ…」

少しけだるげに先に進む悠斗。だがその足は、気だるげな言葉に反して軽かった。








「そうだな、この銃の名前は」

『インフィニティスレイヤー』

そう、命名した。

次回更新は8月20日です。

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