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エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter5 「Eternal Floor」
48/96

46話目 「集団戦闘と孤立」

どーも、作者です。


次回は悠斗の新武器「銃」のお披露目回になるかなーと思っています。

それと、最近少し作者が忙しく、時間が取れないので

更新頻度が以前より下がってしまいます。申し訳ありません。


では、どーぞ。

「はあっ!」

千代はダッシュでオークの懐に潜り込み、真っ二つに切り裂く。

「ギィィィ!」

オークは悲鳴を上げながら光の粒となって消滅していく。

「ゴァァァァァ!」

一息ついた千代の後ろからインフェルノドラゴンが噛みつこうと襲い掛かる。

「やらせないよ!」


桜月は千代の背後に立ち、詠唱する。桜月の杖の先から氷の槍が現れる。

その槍は徐々に数を増やしていき、大量の槍が杖の先に現れる。

「『フローズンスピア』!」

その声とともに大量の氷の槍はインフェルノドラゴンへ向かって飛んでいく。

「ゴォァァァァ!」

インフェルノドラゴンは飛んでくる大量の氷の槍に対して炎を噴く。

だが、その噴いた炎に氷の槍が当たると、その当たった場所から凍り付いていく。


「ゴァァ!?」

噴いた火が凍り付き、発火器官まで凍り付いたインフェルノドラゴン。苦しそうに呻く。

そして、残った氷の槍がインフェルノドラゴンへヒットしていく。

槍が当たった位置から凍り付いていき、徐々にインフェルノドラゴンの体力を奪っていく。

「ゴァァ、グォォォ!」

口から炎を噴こうとするが、発火器官が凍り付いており噴き出すことができない。


「ちーちゃん、お願い!」

「はいっ!」

知恵は魔導書を開き、詠唱する。

「波動の力、顕現せよ!『ソウルスクリーム』!」

いわゆるバフと呼ばれる技の一つで、攻撃力を上げるために使われる力。


「助かった、とどめは私がやろう!」

千代は剣に氷の属性を付与し、高く飛び上がる。

空中で強く力をため、インフェルノドラゴンへ向かって一直線に降下する。

「墜ちろっ!」

勢いを殺さず一直線にインフェルノドラゴンへ降下し、一閃する。

千代の剣はインフェルノドラゴンの頭を貫通し、切り裂く。

「ゴァァァァァァァァ!!」

悲鳴とともにインフェルノドラゴンは消滅する。


「っ、ふう。やっと一息つけそうだな…」

周りの安全を確保し、ポーションを飲む千代。

「100体ちょっとは倒したかな?」

杖の手入れをしながらあたりを見渡す桜月。

「さすがにこの量はちょっときついね…」

魔導書の確認をしている知恵。

「それにしても、やっぱり向こうのチームはすごいね…迫力があるよ」

知恵が見ている先では、ナイトオブラウンドテーブルがアンシェントゴーレムと戦っていた。


「ゴゴゴ」

アンシェントゴーレム足元でうろうろしているアルスめがけてパンチを繰り出す。

人の何十倍もの大きさを誇るアンシェントゴーレム。そのパンチともなれば、まるで大きな岩が飛んでくるかのような感覚だ。

アルスは飛んでくるパンチを背負っていた大剣で受け止める。

「ぐうっ」

だが、威力が大きすぎて踏ん張り切れず、後ずさりする。

「待ってろアルス!」

「今俺たちが倒すっす!」


ルビーズとパールがアルスが受け止めているアンシェントゴーレムの腕を伝い、登っていく。

だがそれをアンシェントゴーレムが許すはずもなく、左手で2人を叩き潰そうとする。

「うわわわわ、やばいっす!」

登りながら若干の焦りを感じていたルビーズ。

「ルビーズ、先に行け」

パールはルビーズをつかみ、さらに上へと放り投げる。

「うわぁっ」

突然放り投げられたが、なんとかバランスを保ちうまくアンシェントゴーレムの胴に着地する。


その間にも、アンシェントゴーレムの左腕はパールへ向かっていく。

「すまんが、その攻撃には当たってやれんな」

剣を抜き、アンシェントゴーレムの左腕に向かって剣を構えるパール。

「『谷を駆け抜ける者(グングニル・パース)』」

アンシェントゴーレムの腕を強く蹴り、左腕に向かって剣を振りぬく。

パールの剣はアンシェントゴーレムの左腕に吸い込まれるように入っていく。

だが、剣が入った位置からアンシェントゴーレムの腕は崩れていく。

「ゴゴゴゴ!」

左腕がボロボロに崩れて使い物にならなくなってしまい、慌ててパールを振り払おうと右腕を動かそうとするアンシェントゴーレム。

だが、さっきまで受け止めていただけのはずのアルスの剣がいつの間にか右の手のひらに刺さっていた。

「悪いが、腕は固定させてもらったぞ!」

剣でアンシェントゴーレムの手のひらと地面を刺し、固定していた。


「さすがっす!」

胴から頭へ登って行ったルビーズ。頭へと到達し、剣を構える。

「俺も、役に立つ仕事をするっす!」

アンシェントゴーレムの目にめがけて、剣を投げつけるルビーズ。

剣は見事アンシェントゴーレムの目に命中する。

「ゴゴゴゴゴ!」

目を貫かれ苦しそうにするアンシェントゴーレム。

「パロット!」

アルスが叫ぶ。後ろで力をためていたパロットはコクリとうなずく。

「『ライトニングスピア』!」

剣に雷をまとわせ、敵に突撃していくパロット。

その剣はアンシェントゴーレムの頭を貫き、粉砕する。


「まぁ、こんなもんか」

アンシェントゴーレムが消滅し、大体の安全確保ができた。

「それにしても、あっちのチームのコンビネーションがすごいっす…」

ルビーズがチャームファンタジアのほうを見て感心していた。


「いくよっ、アナザー!」

「言われなくてもわかっている!」

アナザーとメアは固有能力を開放して敵の集団へ突撃していく。

「『エレメンタルスフィア』!」

「『グロームスフィア』!」

同時に技を放つ2人。敵の集団が闇と光の空間に包まれ、はじけ飛ぶ。


「アルちゃん…そこ…邪魔…」

サキュルは杖に魔力をためながら、前に立ってサキュルを守るメアリーに対して言った。

「う、うるさいですわ!こうでもしないとサキュは避けようとしませんもの!」

「それは…そう、だけど…」

「だけどもだってもありませんわ!とにかく魔力がたまるまでは私が守りますわ!」

「む~…」


なんだかんだ言いつつもメアリーに守ってもらっているサキュル。

メアリーは必死に前方から襲い掛かってくる敵を倒していた。

「ガアッ!」

すると、隙をついてウォルフがサキュルに噛みつこうとする。

「ひっ…」

少しビクッとするサキュル。だが次の瞬間ウォルフは大人しくなり、それどころか敵の集団へ向かって走っていく。

「だ、だいじょうぶですか~…?」

後ろからラミアが駆け寄ってくる。

「助かった…ありがとう…ラミちゃん…」

「いいですよ~…お礼なんて…」


「サキュ、まだですの!?そろそろ辛いですの!」

ウォルフが囮になってくれたとはいえ、流石に一人ではそろそろ辛い。

「お待たせ…今、打つ…!『スターメテオ』…!」

空に向かって杖を振り上げるサキュル。

すると、空に空間の割れ目が出来、そこから巨大な星型の隕石が落ちてくる。

「砕け…ちれ」

その隕石はゆっくりと敵の集団めがけて落ちていき、敵を押しつぶしながら地面に接触する。

そして、その瞬間大爆発を起こし、あたり一面を火の海へと変えた。


少し時間がたち、火が全部消えた後。

「いつ見ても恐ろしい技ですわね」

隕石が落ちた後の惨状を見てつぶやくメアリー。

「これくらいしないと…また、わく…。」

「それはそうですけれど、いくら何でもこれはえぐいですわ…」

「しょうが、ない。」

「むぅ…」


「それにしても、悠斗様はどちらに行かれたのでしょう~…」

さっきから姿が見えない悠斗。ラミアは少し心配していた。

「悠斗様なら先に行くって言って行ってしまいましたわよ?」

「あの人なら…平気。たぶん、帰ってくる。」

サキュルは信頼していた。悠斗は必ず帰ってくると。









「そうだな、先に行くって言ったのがまずかったかな」

悠斗は後悔していた。あの場で、みんなを助けていればよかったと。

この惨状の原因を知るために一人走ってきたのがまずかったと。

悠斗は大量のモンスターに囲まれていた。

「誰か、助けてくれ…」

その悠斗の心からの声は、だれにも届くことはなかった。

次回更新は8月14日です。

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