表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter4 「Hacking Intelligence」
38/96

36話目 「魔力安定とソウルリベレイト」

どーも、作者です。


次回補足回入れます。

補足回では、

・「ソウルリベレイト」

・「ステータス関係」

・「固有能力ユニークアビリティ

・「体力、スタミナ、魔力の違い」

についての話にしようかと思ってます。


では、どーぞ。

「2人共聞いてねぇ…まぁいっか、巻き込まれたら自己責任だしなっ」

手を合わせて集中したまま立ち上がる悠斗。

「っっっっっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!」

どこまでも響くのではないか、と思えるほどの大声でシャウトする。

その声に合わせるかのように悠斗の青いオーラが大量に放出される。

噴水のようにあふれだすオーラ。それは、悠斗の力を示しているかのようだった。


「ソウルッ、リベレイトォッ!」

手のひらを離し、両手を横いっぱいに広げる。

その手を今度は上にかざし、天に向かってオーラを放つ。

「収束しろっ、俺の力の波動!俺の体へ戻るがいい!」

放出されていたオーラが悠斗の体に吸い込まれるように集まっていく。


すべてのオーラが悠斗に吸い込まれ、辺りに静寂が訪れる。

その静寂の真ん中に立っている人物は、まるで全能神のような神々しさを持っていた。

「これなら行けるな、5分で終わらすぞ咲夜、智恵!よく見とけよ!」

悠斗は右手を天にかざし、詠唱する。


「我、ここに存在する者。我、この世のものを作り、生を与える者。

 汝らの力を授かりて、今ここに新たな生命を作り与えんとす!

 我、神の意思を持ち、それを導くものなり!

 『唯一無二の絶対的創造アブソリュート・クリエイション』!」


悠斗のまわりに結界が作りだされ、それが広場全体に広がっていく。

ものの数秒で完全に広場を包み込んだ結界。

「お前ら、そこで見てるのは構わないが怪我しないようにだけ気をつけろよ!」

悠斗が力を込めて空にかざした右の手のひらを握る。

そのモーションと同時に、ヒーリングズ広場が修復されていく。


「くぅっ、やっぱりこの大きさだと魔力消耗が酷いな…」

悠斗が空に掲げている手がプルプルと震え出す。

「このままだと魔力の安定が厳しいな…いや、余計なこと考えて集中力を乱すわけには…」

バチバチと拳から電流が流れだす。魔力が暴走しかけている。

「こんなことなら桜月呼んでおけばよかった…このままじゃ結界がはじけ飛びそうだ」


だが、そんな悠斗の心配はすぐ消えることになった。

「私が手伝うよ」

智恵が悠斗の右手を掴んで、魔力を流しこむ。

「智恵、お前魔力は持つのか?」

先ほど悠斗に対して最大威力の魔法を2回も使用したはずだ。

「このくらい、大丈夫だよ。なんたって、チームで一番魔力があるのは私だからね。」

ニコッと笑いかけてくる智恵。だが、無理をしているのはすぐに分かった。

智恵の顔を冷や汗が流れていたからだ。


「はっ、お前は俺と似てるところもあるからな…無理だけはするなよ」

悠斗と同じで人のためなら多少無理をする性格である智恵。

そのことをマスターとして、しっかりと見ていた。

悠斗が何も言わなければ無理をし続けるだろう。

「それくらいは、私だってわかってるよ。」

「ならいい、少し魔力の安定を頼む!」


悠斗は更に魔力を込めて修復を早める。

魔力は、大量に使えば使うほど安定が難しい。

経験と作成した時の魔術センスにより、どれだけ安定させられるか変わってくる。

悠斗は一般人よりは安定させることができるが、それでもそれなりである。

魔力の扱いに関してはチームで一番駄目かもしれない。

逆に、一番魔力の扱いに長けているのは智恵だろう。

シスターの桜月ですら「私よりちーちゃんのほうが魔術に関しては強いと思うよー!」というほどである。


更に、魔力を極めたものは今やっているように人の魔力を安定させる、という荒業も可能になる。

ただし、自分の魔力を人に流し込む上、自分と相手の魔力を安定させるという想像を絶するコントロールが必要になってくる。

さらに相性もあり、相性が悪い相手ではコントロールどころか魔力を流しこむことすら出来ない。

逆に相性が良いと、流し込む魔力の量も少なくできる上、魔力の安定も比較的容易である。

智恵と悠斗は奇跡レベルに相性がいい。それが幸いしているというのもあるだろう。


「ハァッ……くぅっ……」

だが智恵はかなり苦しそうに呻く。強がっているとはいえ、流石にもう魔力の限界だろう。

あれだけ使っておいて、なおかつ少しでもここまで悠斗の魔力を安定させるというのは他の人にはまず真似できないだろう。

「ごめ…ん、もう…限界…かも」

智恵の手が悠斗から離れ、智恵はその場にへたり込む。

「十分だ、助かった!」


掲げていた手を地面に当て、叫ぶ。

「いっけぇぇぇぇ!」

その刹那、広場は元に戻っていた。


「っはぁ…疲れた」

その場に座り込む悠斗。流石に魔力の使いすぎだ。

「ソウルリベレイトも使っちまったしな…」

呆れたような顔で空を見上げる。

星がキレイに輝いていた。悠斗達が居た元の世界じゃこんな星は見られなかった。


「はぁ…なんでだろうな、こんなことになったのはさ」

それは、自分自身への問。

そして、さっきまでギルドの屋根の上で思っていた問。

絶対に帰ってこない答え。なぜなら、その答えは自分だけが知ってるから。


「お疲れ様、悠斗君。」

座り込んで空を見上げていた悠斗の視界に入り込んでくる咲夜。

「なんだ、まだ居たのか。流石に帰ったのかと思ったよ」

冗談交じりに皮肉を言う悠斗。心の余裕が少し出てきた。


「君たちを最後まで送り届けてこそのゲームマスターさ。さて、君たちをギルドに送ってあげようじゃないかっ。」

「それは助かるかな、今俺あまり動けないしな…」

「よしっ、そうと決まれば足が必要だね。おいでっ、私の可愛い子ちゃん達!」


咲夜が更に向かって叫ぶと。空から馬車を連れた猫が降りてきた。

「おい馬車なのに猫が引いてるぞどういうことだ、しかも猫でかいなおい!」

正直に思ったことがふいに口をついて出てしまう悠斗。

「ふふーん、これが私のかわいいペットだよ!名前はショートとショコラ!」

「ケーキかよ」

「あっ、それ言っちゃお終いだよ悠斗君!」

「いやどう見てもネーミングをケーキ見て考えただろ、その2匹」


なんだかんだいいながらも猫が引く馬車に乗り込む智恵を担いだ悠斗と咲夜。

「よーし、走れっ、私の可愛い子ちゃん達!」

その掛け声で猫達は走りだし、悠斗のギルドへ一直線に向かう。


「それにしても、久しぶりに君の本気の『固有能力』を見せてもらったよ!」

少し興奮気味に言う咲夜。むふー、と息が漏れている。

「咲夜が直せって言うからだろ…魔力の使いすぎでクラクラしてるわ」

右手をグー、パー、グー、パーと繰り返し感覚を確かめる悠斗。

「それでも、君が本気出すのは久しぶりじゃない?」

「そうだな…使ったのはエターナルフロアの事件以来か」

「エターナルフロア事件か…懐かしいね」

「そういやあの時お前は何してたんだよ全く対応がなくて大変だったんだぞ」

「あぁ、その時はまだ私がゲームマスターの職についてない時だね。」

「そうか…」


悠斗はこちらの世界に来てからゲームの裏側を詳しく知る出来事があった。

それは、ちょうど千代が買い物に出かけた時だろうか。

それのせいでマスターとも仲良くなってしまったということもあるが。


「とにかく、こんなことがもう起こらないことを祈る。」

「そうだね、今回の被害は甚大だ…」

「ダンジョンの方は何とかなりそうか?」

「そっちはねー。問題はシステムだよね…」

「痛みのシステムだけはしばらくどうしようもないか…」


それは智恵がハッキングした時に組み替えたシステム。

痛みを直に味わっていまうというシステム。

幸いまだ死者は出てないようだが、この先でも同じことが言えるかどうか。

最善策としては、ダンジョンへの出入り禁止が一番だろう。

と、突然咲夜へピリリリと電話がかかってくる。


「おっと、ごめんね」

メニューを開き、応対する咲夜。

「もっしもーし?あ、おねーちゃん?どしたの?」

それは、もう一人の咲夜からの連絡のようだ。


「ふんふん…へぇ…えっ?」

咲夜の顔が青ざめる。

「分かった、なんとかしてみる…おねーちゃんはそっちをお願いね!」

電話を切り、改まって悠斗の方へ向き直す咲夜。

「断る」

咲夜がなにか言う前に言う悠斗。嫌そうな顔をしている。

「えぇ~っ、まだ何も言ってないよぉ…」

しょぼんとする咲夜。


「どうせ面倒事だろ、やめろやめろ俺はもう元の世界に帰りたいんだよ」

嫌そうな顔のまま言い放つ悠斗。

「あ、その元の世界に戻る件についてなんだけどね…」

「おいやめろ聞きたくない帰れないとか言ったらマジで泣くぞ!」

耳をふさぐ悠斗。だが、現実は非情にも悠斗に突き刺さる。




「後1ヶ月は帰れなさそうかも♪」

「帰れなさそうかも♪じゃねぇぇ!うわぁぁぁぁ!」

次回更新は7月9日です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ