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エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter2 「Team&Guild」
18/96

17話目 「シャドウゲイン」

どーも、作者です。


こ れ は 酷 い 状態の内容になってます。


では、どーぞ。

エリスの声にならないような叫び。悠斗が呼ぶ声。

薄い意識の中、それだけは聞こえていた。

自分で立ち上がる事はできない。体が言うことを聞かない。

自分は、死ぬのだろうか。守ると誓ったエリスを残して。

また、自分は守れなかった。


「おい!馬鹿野郎、早く目を覚ませ!こんなところじゃ死ねないだろ!」

悠斗は手で傷口を押さえる。だが、流れだす血は止まらない。

悠斗の手が血で染まっていく。ゲームの世界にあるはずのない感触で染まる。

アルスの体から血の気が引いていき、心なしか冷たくなってきている。

人が死ぬ、アルスが死んでしまう、悠斗は考えたくないことを考えていた。


「・・・もう、いいんだ・・・最後にエリスとだけ・・・話を」

息絶え絶えのアルスは、うつ伏せの状態から顔を横に向け、

途切れそうな声でそう言った。

「お前が守るんだろ!最後にとか縁起でもないこと言うな!」

「はは・・・もう私は・・・助からないだろう・・・」

「諦めんな!しっかりしろ!気を持て!」


悠斗が必死にアルスの意識を留めてる中、蒼汰は何も出来なかった。

見ていることしかかなわない。

「悠斗・・・僕は最後くらい話させてやるべきだと思うよ」

「蒼汰!お前まで縁起でもないことを!」

「しょうがないだろ!本人がそう言ってるんだから・・・」

そういった蒼汰の顔は今にも泣き出しそうだった。


「蒼汰・・・お前」

「ごめん、僕もこんなことは言いたくないよ・・・」

「・・・くそっ、でも俺は諦めねぇからな!絶対助けてやる!」

悠斗はアルスの傷口を手で抑えつつ、少し横へずれた。


「エリス・・・すまない、守ってやれなくて・・・」

声でかすれ始めているアルス。

蒼汰は、少しでもしっかりと声が聞こえるように、

エリスを下ろし、アルスの元へ行かせた。

「あるおにーちゃん・・・」


「ははっ・・・こんな姿を見せることになるとは・・・」

「こんなすがたって・・・わかんないよ!」

「そうだな、お前はわからないだろうな・・・いや、分からなくていい・・・」

「えっ・・・?えっ・・・?」

「お前はわからないままが幸せだ、それが幸せなんだ・・・」


アルスは吐血する。それも、かなりの量を。

「もう、持たないな・・・」

「あるおにーちゃん!」

「すまない、エリス。最後に一言だけ言って、お別れだな・・・」

「いやだよ・・・わかれたくないよ!」

「ごめんなぁ・・・私にもっと、力があれば守ってやれたのに・・・」

「いや、いやだよ!まだいかないでよ!」

「それは、無理な願いだ・・・」


そういうと、アルスは近くに居たエリスを最後の力を振り絞って抱き寄せる。

「私が居なくとも、チームの人と楽しくやるんだぞ?」

その直後、アルスは倒れた。

そして、二度と動くことはなかった。


「・・・ぅ」

エリスは今にも泣き出しそうだった。

悠斗は、即座に転送魔法でアルスとエリスを転送する。

「最後に言いたいこと言えたなら、良かったんじゃないか」

「そうだといいね」

悠斗と蒼汰は名も言わず、出口に向かった。


が、

「おおっと、感動のお話の後にはなにもないと思ってんのかよバカ共が!」

後ろから斧が飛んでくる。

悠斗は無言でそれを受け流し、投げつけてきたであろう敵を睨む。


「てめぇら、誰だ」

「俺達は、チーム『シャドウゲイン』だ!」

シャドウゲイン。金になるなら何でもやると噂のチームだ。

「そのシャドウゲインさんが僕達に何か用?」

怒りを抑えながら蒼汰は聞き返す。


「用も何も、てめぇら良くもかわいい俺の仲間たちを倒してくれたな!」

「たっぷりお礼してやるぜ!」

蒼汰がさっき縛られていた部屋のドアから大量に盗賊が出てくる。


「んで、お礼って?まさか俺達を殺すってんじゃないだろうな」

「ははっ、それ以外にあるわけ無いだろう!かかれ、野郎ども!」

敵のマスターらしき奴が支持すると、敵が一斉に襲いかかってくる。


「お前ら・・・!絶対に許さねぇ、後悔させてやる!」

「今回ばかりは許せない、ここで君たちを倒す!」

悠斗と蒼汰は武器を構え、集団に突撃する


結果は言うまでもなかった。

悠斗と蒼汰のコンビネーションはまるで一心同体といえるほどのシンクロだった。

相方の位置を把握し、効率よく敵を倒していった。


残ったのはもちろんマスターらしき奴だけだった。

「ひ、ひぃぃ!許してくれ、俺は悪くないんだ!」

「すまんな、俺はあんな事されて黙ってられるほどお人好しではないんだ」

手に持っていた片手剣で真っ二つに切り裂いた。


倉庫内が静寂に包まれる。

そこに聞こえていたのは、悠斗と蒼汰の足音だけだった。

次回更新は5月1日です。

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