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エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter2 「Team&Guild」
17/96

16話目 「蒼汰とエリス」

どーも、作者です。


毎日更新の折り返し地点です。

多分、ここ最近の毎日更新の流れでこの「フェール」編は終わりです。

ですが、チームの絡みをもう1グループだけやりたいので、

もう少しだけ2人だけの描写が続きます。

ですが、次のチームとの絡みは「千代」「桜月」ペアでやりたいと思ってます。

(2人は最近出番が無いですからね)

なので、もう少しだけ作者のわがままにお付き合いください。

では、どーぞ。

蒼汰が目を覚ますと、そこは薄暗い倉庫のようなところだった。

気絶する前に殴られた後頭部に鋭い痛みが走る。

ここはどこなのか、なぜここに連れて来られたかを把握しようする。

が、その疑問は考える前に解けてしまう。


「よぉ、お目覚めかい?ナイトさんよぉ!」

盗賊のような格好をしたやつが斧を持って奥の部屋から現れる。

「君は誰だい?それと、エリスちゃんはどこに連れて行った?」

「てめぇには関係ないだろ?あの子はいい金づるになるさ・・・ぐへへへ」

「それは僕に対する侮辱と挑発ってことと取っていいのかい?」

「そうだな、そういうことになるかもなぁ!だが、てめぇはここで死ぬんだよ!」


男は勢い良く斧を蒼汰に向かって振り下ろす。

蒼汰の手は縛られており、武器をふるうことは出来ない。が、

「君が犯したミスは、足も縛らなかったことだね」

蒼汰は足を振り上げ斧を持っている手を弾き、

片足で踏み込み相手にタックルをかます。


「うぐぅっ!」

男はタックルされた勢いで手に持っていた斧を落としてしまう。

「て、てめぇ!調子に乗るなよ!」

が、隠し持っていた斧を取り出しそれを振り下ろす。

しかし蒼汰は慌てること無く斧をひらりとかわし、

回し蹴りを男の脇腹へ決めた。


男はうめき声を上げながら地面に倒れる。

「ちょっと危なかった・・・」

蒼汰は落ちている斧を上手く足で固定し、手を縛っている縄を切った。

だが、武器は没収されており蒼汰は素手で戦うことを強要されていた。

「斧は使えないんだよね・・・難しいし」


蒼汰はさっきの男が出てきた扉から外に出た。

が、待っていたのはもっと広い倉庫だった。

その中心に、罠と言わんばかりにエリスが縛られていた。

「罠だよね・・・あれ」

蒼汰は周りに武器がないか見渡したが、どこにも無い。


「し、縛られてるだけだしさっと抱えて逃げれば平気かな?」

蒼汰は走りだす準備をする。出口と思われる位置も確認した。

「ふっ!」

息を吐き出し全力で走りだす。

地面に縛られて倒れているエリスを拾い上げ、抱えて上げた。


「よし、このまま出口に!」

出口と思われる扉に向かってエリスを抱えたまま走る。


が、もちろんそんな上手くいくはずもなく

「おっと、待ってもらおうか!」

盗賊の格好をした男に進路を塞がれる。

「邪魔だっ!」

エリスに負担がかからないように足蹴りを繰り出す。


「ぐあっ」

男のみぞおちに蹴りがヒットし男は倒れる。

だが、1人だけのわけもなく。


「その女の子はうちの金づるなんだなぁ・・・待ってもらおうか」

見事に敵に囲まれてしまった。

相手は2、30人といったところか。

だが、武器を持っていない上エリスをかばっている蒼汰にとっては多すぎるほどだ。

「(まずい・・・)」


ジリジリと敵の一味が距離を詰めてくる。

蒼汰は焦っていた。ここでやられれば確実にエリスを連れて行かれてしまう。

『ギルドに送ってあげる』

そういった以上、後にも引けない。

「(最悪、エリスちゃんだけでも何とか転送を・・・)」


「てめぇ、さっさと諦めちまえよ!てめぇが勝てる見込みなんてねーからよ!」

「そうだそうだ、早くその子をこっちに渡せ!」

「そしたら、てめぇの命だけは助けてやらなくもないけどなぁ!ヒャハハハ!」

盗賊の奴らの声がする。心の底から嫌になる声だ。


「もういい、めんどくせぇ!やっちめぇ!」

その掛け声とともに一斉に襲いかかってくる男達。

「(転送が間に合わない!)」

ここまでか、と諦めた蒼汰。

男たちの攻撃が当たる、その寸前。









「てめぇら俺のチームメンバーに何してんだオラァァァァ!」

悠斗が出口のドアを蹴破り、目にも止まらない速度で男たちをなぎ払う。

「エリス!ここにいたのか!遅くなってすまない!」

アルスは蒼汰の元へ駆け寄り、背中に背負った大剣で蒼汰を守る。


「悠斗!それにさっきの騎士さん!」

「おお、自己紹介がまだだったか!私はアルス・フェールだ。

 我が姫エリスを守ってもらったこと、感謝する!」

敵の攻撃を大剣でガードしながら自己紹介と感謝をするアルス。

「悪いな、蒼汰!遅くなって!」

蒼汰の周りの敵をなぎ払いながら謝る悠斗。


「全然!むしろこっちが感謝するぐらいだよ!」

エリスを抱えたまま敵の攻撃を避ける蒼汰。

「そういや、さっきお前の大剣拾ったぞ!」

悠斗は背中に担いでいた蒼汰の大剣を蒼汰に投げ渡す。

「おっ、ありがとう!やっぱりこれがないと駄目だね!」

投げ渡された大剣を片手でキャッチし、そのまま背中に背負う。


「とりあえずここは逃げたほうが得策だと思うのだが、悠斗よ。」

「そうだな、一旦逃げるか」

そう言うやいなや蒼汰とエリスの退路を確保する2人。

「ごめんね、先に抜けるよ!」

確保してもらった退路をエリスを担いで走り抜ける蒼汰。


「よし、私達も逃げるとしよう!」

「おっけい!」

悠斗が出口に向かって走りだす。

「よし、私も・・・」

「逃すかよぉ!」


アルスが隙を見せた瞬間を見逃さず、後ろか男が斬りかかる。

「ぐっ!」

アルスは深々と背中を切られてしまった。

一気に力が抜け、アルスはその場に倒れこむ。

「アルス!」

悠斗はとっさに身を翻し、トドメを刺そうとした男を切った。


「ぐわぁっ」

男はその場に倒れた。

「おいアルス!アルス返事をしろ!」

悠斗はアルスに呼びかける。

「悠斗!」

エリスを抱えたままの蒼汰は異変を察知し、戻ってきた。


「駄目だ蒼汰、お前は離れろ!その子にこの現状を見せるな!」

だが、その悠斗の声をきっかけにエリスを目を覚ました。

「うみゅ・・・どーしたのそーたにーちゃん・・・」

「あっ、ダメだ見ちゃダメだ!」

「えっ・・・?なにを?」

だが、悠斗と蒼汰の願いは虚しく、

蒼汰が手でエリスの目を隠す前にエリスはみてしまった。

次回更新は4月30日です。

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