14話目 「迷い子エリス」
どーも、作者です。
内容が短くなったり、長くなったり。
では、どーぞ。
悠斗がアルスと行動を始めた頃、蒼汰はギルドに向かって走っていた。
早くクエストを完了させ、千代達に事情を話して悠斗のところへ向かうために。
人混みの中を走り、ぶつからないように細心の注意を払いながら抜ける。
するとと、
「きゃっ」「うわっ」
人混みを抜けた途端、少女とぶつかってしまった。
「だ、大丈夫?ごめんね、ちょっと急いでたから・・・」
倒れている少女に手を差し伸べる。少女はその手をとり、立ち上がる。
パンパン、と手で服のホコリを払って立ち上がった少女はペコリと頭を下げる。
地面に転がった食べ物を集めて、食べ物を入れた袋を両手で持つ。
「重そうだね・・・手伝おうか?」
蒼汰は少女が持っていた袋を持ち、少女に目的地を聞くことにした。
「あのね、かいものしてたんだけどしてたんだけどまよっちゃったの」
「へぇ・・・小さいのに頑張るね。」
「えへへー」
少女は元気いっぱいだった。何も知らない無垢な笑顔だった。
「いつも一緒に来てくれる人は居ないの?」
「おなじちーむのひと!いつもやさしくしてくれるんだ!」
「それってもしかして白い鎧を着てる人?」
「おにーちゃんしってるの?!」
「知ってるというか・・・誰かを探してるみたいだったよ。」
「わたしのことかな?きょうはひとりでいけるとおもったの!」
「今日は一人で行けるって・・・好奇心旺盛だね」
「それほどでもないよ!」
えっへん、と胸を張って自慢気に言う娘だった。
「とにかく、その人が心配してるかもしれないからギルドに戻ったら?
あ、道に迷ってるのか・・・」
蒼汰は少し悩んで、決めた。
「よし、じゃあ僕がギルドまで送ってあげるよ。」
「ほんと?!おにーちゃんもやさしいね!」
「そんなのではないよ・・・(後で絶対に千代に怒られるだろうなぁ)」
蒼汰は小さい女の子の手を取り、その娘のギルドへ向かうことに。
「そういえば、君名前は?」
「わたし?わたしはねー、えりす!えりす・ふぇーる!」
「エリスか。いい名前だね。僕は蒼汰。貴志蒼汰。」
「そーた!そーたにーちゃん!」
「そのにーちゃんってなんかむず痒い・・・僕のことは蒼汰でいいよ。」
「そーたにーちゃん!」
「うぅ、まぁいいか・・・」
そんなこんなで、蒼汰は後で千代に怒られることに怯えながら、
エリスという女の子のギルドへ向かうことになった。
後ろから誰かに付けられているということを知る由もなく。
次回更新は4月28日です。




