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エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter1 「Online」
13/96

12話目 「スペシャルスキル」

どーも、作者です。


戦闘シーンが苦手だということが分かりました。

え、それだけかって?それだけです。


ですが、お知らせが一つ。作者の都合により、しばらくの更新ができないです。

なので、これから一週間の間毎日更新をして、2週間の更新停止をします。

申し訳ありません。


では、どーぞ。

現れたクイーンフォレスターは大声で叫びながら周りに威嚇をし始めた。

まるで悠斗達は自分が倒す、と言わんばかりに。

悠斗達も黙って負ける訳にはいかない。

こちらとしてもいろいろかかっているからだ。


悠斗は先ほど作り出した剣を両手に1本ずつ持ち、二刀流の構えをとっていた。

悠斗にとって、二刀流は特別な戦い方だ。

基本的には武器一つで戦うのが悠斗のスタイルだが、

相手が自分より桁違いに強い、もしくは特別な理由があるときのみ使用している。

もちろん、なぜそうなのかも理由がある。


悠斗は先ほど剣を投げつけ、更にハンマーで攻撃したはずだが、

なぜ今二刀流になっているか、それは悠斗だけが使える特殊能力スペシャルスキルのせいだ。

悠斗の職業は、全サーバーに1人しか存在しない「マスター」という職だ。

マスターはすべてのスキルを使用することができ、すべての武器を使用できる。

職業の名前の由来はそこから来ている。


全サーバーで1人、という職なだけに悠斗の基本能力も高い。

能力の初期値が他のプレイヤーよりも桁違いに高く、

すべての能力のバランスが取れている。

むしろ、全てが高すぎてバランスブレイカーと呼ばれるレベルだ。


そこに悠斗がエターナル・オンラインのプレイヤーとしてやってきた技術、

知識、判断力など、もろもろの能力を駆使して、戦う。

それが悠斗の強みでもあり、マスターの職業を名乗るに相応しい理由である。


悠斗が使用した特殊能力スペシャルスキルは『ハンドメイトトレース』と呼ばれるものだ。

一度使用したことがある武器を脳内で思い浮かべ、それを具現化する力。

ただし性能は本物よりも落ち、なおかつ自分の手から離れて5秒で消えてしまう。

そういった若干のデメリットはあるが、

即座に武器を用意できる、一度使ったことがあるなら何でも出せる、

耐久力があり、武器を投げたりしても回収の手間がない、

などのメリットが多い。

悠斗が愛用している特殊能力スペシャルスキルの一つだ。


このように、経験を積みなおかつ特別な力を持ったプレイヤーも居る。

特別な力を持ったプレイヤーは尊敬の念を込めて、称号が与えられる。

悠斗のチーム、ヴァイスリッターは全員が称号を持っている。


そんなこんなで現在の悠斗は二刀流となっている。

そばに居た蒼汰は大剣をしっかりと握り直し、構えた。


クイーンフォレスターは悠斗たちからの殺意を感じ取り、戦闘態勢に入る。

隠していた触手を出す。1本、2本と増えていき、最終的には8本に。

体長は悠斗達の約6倍、9メートルはあるだろうか。

花の部分は巨大な口となっており、そこから酸性の液体を吐き出したり、

そのまま噛み付き、口の中で溶かすことも。

触手には小さな蕾のようなものがついており、こちらを掴んでくることも。

他にも、触手を振り回したり、鞭のように使用したりもする。


悠斗達は改めて覚悟する。自分たちならできる、勝てると。

周りを取り囲む紫の霧は濃さを増していた。

まだ体に被害は出ていないがこのまま吸い続ければ異常が出るかもしれない。

できるだけ早めに決着を付け、キルドに戻らなければ。


刹那、悠斗たちの周りの空気が変わる。

と、同時にそれは唐突に始まった。

クイーンフォレスターは触手を伸ばし、悠斗たちを掴もうとする。

悠斗はその場から横にジャンプをし、着地と同時に地面を蹴って飛び込む。

蒼汰は大剣の腹を使い、触手を弾き飛ばす。


悠斗は飛び込んだ勢いのまま弱点の茎を狙って斬撃を繰り出す。

が、クイーンフォレスターは触手を剣に巻きつけ、引っ張り上げる。

即座に剣を離し、特殊能力スペシャルスキルで槍を取り出し、突く。

しかし、茎の位置が少しずれたことにより、その刺突は当たらない。

槍を手放しその場から離れる。


蒼汰は弾いた触手のひも状になっているところを狙い、切る。

スパッときれいな断面で切れた触手が地面に落ちる。

悠斗が本体を狙いやすいように、そのまま触手をどんどん切っていく。


8本すべての触手が切れ、クイーンフォレスターの弱点があらわになった。

その隙を悠斗が逃すはずもなく、出した両手剣で切り裂く。

胴体と花が離れ、花の部分は地面に転がりしぼんだ。

この萎んだものが種となり、今回のクエストの依頼品となる。


悠斗と蒼汰は黙ってハイタッチをし、その種を拾って戻ることにした。

まだ森に違和感を感じていたが、今はとにかくギルドが心配だった。


その場から走りだし、森の入口へと向かう悠斗と蒼汰。

悠斗達が立ち去った後、フードをかぶった人物は森の奥から現れた。

その手には魔導書が握られており、腕には魔法陣が刻まれていた。

次回更新は4月26日です。

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