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転生したら、もう一つの日本でした ~社畜OLは本物のチョコで魚人街を変えていく~  作者: ケロン藤野


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12/32

第12話 ポイントチャージ


翌朝。


朝食を食べ終えた萌香は、昨日ブラックプリンスで受け取った封筒をテーブルへ置いた。


中には札束。


八万円。


琥珀はまだ信じられない様子で見つめている。


「こんなにお金があるなんて……。」


「探索者になって初めて見たニャ。」


萌香は笑いながら封筒から五万円を取り出した。


「まずは実験。」


「ポイントを増やそう。」


「本当にできるの?」


「たぶんね。」


萌香は五万円をリュックへ入れた。


すると――


ピロン♪


頭の中へ電子音が響く。



《転送リュック》


現金 50,000円を確認しました。


ポイントへ変換しますか?


YES/NO



「やっぱり!」


萌香は迷わず【YES】を押す。


リュックが淡く輝き、五万円が光となって吸い込まれていく。



変換完了


50,000円



50,000Pt



【魔法取り寄せ】


所持ポイント


11,836Pt



61,836Pt



「すごい……。」


琥珀は思わず声を漏らした。


「お金がポイントになった。」


萌香は満足そうにうなずく。


「これで仕入れ資金ができた。」


「今日は次の商売を試してみよう。」


リュックを開き、商品検索を始める。



【魔法取り寄せ】


製菓材料


・製菓用ブラックチョコレート(1.5kg)


3,500Pt



「業務用チョコレート。」


「これなら高級ホテルや洋菓子店で使えそう。」


「まずは二箱だけ。」


「市場調査だね。」


「取り寄せ。」


ボフッ。


ボフッ。


大きな段ボール箱が二つ現れる。


箱には、


『製菓用ブラックチョコレート 1.5kg』


と書かれていた。



3,500Pt × 2


-7,000Pt



【魔法取り寄せ】


所持ポイント


61,836Pt



54,836Pt



琥珀が箱を持ち上げる。


「重い!」


「一箱一・五キロもある。」


萌香は笑う。


「業務用だからね。」


「家庭向けじゃない。」


「でも売れるかな?」


「恭子さんなら分かるよ。」


琥珀はうなずいた。


「ブラックプリンスなら、高級ホテルや料理店にも卸してる。」


「まずは姉さんに相談しよう。」


萌香は箱を一つ抱えた。


「じゃあ行こう。」


「市場調査開始!」


「おー!」


二人は笑いながら部屋を飛び出した。


向かう先は、魚人街最大級の食材店。


ブラックプリンス。


魚人街一の女商人、鱶田恭子が、この業務用チョコレートにどんな値段を付けるのか。


萌香は少しだけ胸を高鳴らせながら、魚人街の市場へ向かって歩き始めた。

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