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4. 超世界転生エグゾドライブ -激闘!異世界全日本大会編-

[作者]


珪素 様


[あらすじ]※原作引用


 西暦20XX年。

 異世界の実在が証明された未来。

 かつては奇跡であった異世界転生は今や競技となり、世界救済は娯楽と化した!


 世界を行き来する転生装置ドライブリンカー。

 無敵の力を与えるCチートメモリ。

 人生の優位を競うIPイニシアチブポイント

 そして異世界転生技術を悪用する、謎めいた組織――


 緻密な戦略と熱いハート。どちらが欠けても転生に勝つことはできない。

 純岡シトは数限りない強敵との勝負を通じ、異世界転生の謎と戦いの渦中へと身を投じる!


[ネタバレありな感想&考察]※完結済み 


 ストーリー (※1)はスピード感があり、バトル物にふさわしい勢いがある。半面、表現 (※2)は、心理描写が少し物足りない印象だ。その事により、特にボーイミーツガールな描写では、場当たり的な印象をいくらか感じる。

 (※1)主に話の大まかな流れ(起承転結)のこと

 (※2)主に一人称、三人称、セリフのバランス


しかし、本作で最もとりあげたいのは、あまりにも上手い設定の部分だ。

なろうテイストを含めた「異能力バトルもの」としては、一番の発想力だと感じた。


 では、その設定について詳しく見ていく。

まず重要な点は、「異能力バトルもの」として心くすぐられる様な設定が、基礎的なルールとしてしっかり作られている点だ。

あらすじでもわかる様に、ドライブリンカーという転移装置によって、異世界転生・救済を娯楽として競技化された世界である。

また、競技はどの様にして行われるかというと、基本的には1対1のタイマン勝負であり、複数人の場合でも2対2と、2陣に分かれて競うわかりやすい構造だ。


そして、非常に秀逸なのが競技開始時の表現だ。

なんと転生装置のドライブリンカーは列車型であり、その列車に轢かれる事で競技が始まるのだ。

演出としてのインパクトもさる事ながら、なろうテンプレの「轢かれて転生」という要素も踏襲した形だ。

そして、その上で用意されているのが、無敵の力を与えるCチートメモリであり、競技者は多数あるCメモリから4種を選択し、転生・救済における独自の作戦を構築する。

さらに、Cメモリには「絶対成長」などの単純なもの以外にも「令嬢転生」などがあり、なろうのテンプレキーワードを多分に含ませられる仕様となっている。


この様に、仕組みとしては非常にシンプルな形でありながらも、なろう要素を巧みに活用し、異能力バトルものとして完成させているのだ。

人によっては、仮面ライダーの様な印象をうけるかもしれない。


 最後にとりあげたいのは、転生作品へのアンチテーゼ要素だ。

それは、作中でもストーリー展開に大きく関わるので、ネタバレ要素を多分に含むのだが、転生作品において鬼門となる問を、投げかけてくる。

簡潔にいってしまえば、「どうしてそんなに頑張れてるの?」という問いである。

詳細は読んで貰えれば良いと思うが、この転生を題材にした一連の設定は、非常にうまく作られている事が見てとれるだろう。


以上で、大部分の説明は終わったが、作中の勝敗を決めるIPイニシアチブポイントという設定にも一癖あり、戦術の幅も広いので、驚き・楽しみながら読むことができるだろう。


 なろうで、異世界転生やチートなどは耳タコな読者が多いだろうが、本作はそのような使い古された素材をどの様に調理するべきか、その手本を示す作品であると思う。

設定に頭を悩ませている書き手も、テンプレに飽きた読み専も、是非読んでみてほしいと感じた。


作品URL:https://ncode.syosetu.com/n6434gk/

感想かいてクレメンス?(╯°□°)╯


ジョン・バリー・クレメンス

元NBA殿堂入り選手。2m近い身長で10年近くゴール下を制した。


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