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心霊スポット、狂気の建築家ハウス 1

そこのお前。


そうだ、お前だ。


この話が読みたいか?


なら、




あんまり期待するな。

今回は笑えない。


by 宮義 麗央

 昨日、酔った最強コンビに滅多打ちにされた俺は、体中傷だらけだ。


ちなみに、敦士は両刀じゃない。


虐めの対象範囲が日菜のデコのようにだだっ広いだけだ。


 日菜にビシバシやられてる俺を見て、流氷の悪魔は最高の笑顔で笑った……。


ん?!


そこのお前!


そうだ、お前だ!


今笑ってたな?!


心霊スポットに連れて行くぞ……って言いたいけど実は俺が今いるのが心霊スポットだ!!



なんでここにいるか知りたいか?


なら、


サラダ油、飲んでみな。


……キタネーな。

出すなよ……。



 俺達四人がここにいる理由。


それは、日菜と英里が二人ともダイエットにお手上げだったから。



 新しい闘いのステージがここ、某県の通称

『狂気の建築家ハウス』

っていう、ウン十年前に狂って奇怪な死を遂げた建築家の家の廃墟に移された。


なんかもう……外見からして怖い。


 多分ここに肝試しに来た連中が置いていったんだろうけど、首だけのマネキンが案山子かかしみたいに刺してあったり、医療器具みたいなのが不法投棄してあったりで、ただならぬ雰囲気を醸し出してる。


 先に脅かし役でクラスメート数人が入っていったんだけど、なんかそいつらの悲鳴まで聞こえる。


今日は冗談言ってられないかも……



「ルールの確認。あたしと英里が一緒に入って行って、先にガイコツ型の貯金箱を見つけた方が麗央をゲッチュ、いいよね?」


 ゲッチュは良くない。

どうせ俺に決定権なんてないけど。


「いいわよ!」


 英里も意外と雄々しいなぁ……。


俺の隣ですっかり大人しくなった敦士の方がよっぽど女らしい。


こいつ、ホラーだめだもんな。


この姿、ちょっとだけ……、刺激。

 

 二人が中にいる間、俺と敦士は外でそれぞれのパートナーと電話を繋ぐ。


俺のパートナーは日菜。敦士のパートナーが英里。


先にガイコツ貯金箱を見つけた方が電話で報告して勝者になる仕組みだ。


 俺達は携帯を出して通話状態にする。


「もしもし、日菜?」


ちゃんと通じているか確認。


『……こぉ〜ろぉ〜』


 

電波、遮断。


 

「冗談だってば! 麗央ったらカ・ワ・ユ・イ!」


やめてくれ……。

不本意な立ちションするとこだったぞ、今。


……おっ、電話を耳に当てながら敦士が手でオーケイを出した。


懐中電灯も持ったよな?


よし!



ーー争奪戦の最終ラウンド、開始!!!

ビビりな有澤は夜にこの話を作れませんでした。


これ裏話。


by 有澤 透真

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