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雑記  作者: 飯田橋 ネコ
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解説

 え? 書いた人間がソレやったら自画自賛しかありえないじゃん! などという展開にはなりようもない内気で恥ずかしがり屋の筆者です。


 書きながら(まぁだいたいは書かされながら)思ったのは、文章書くという行為は自分のアタマの中身を整理しながらダウンロードしてくようなものなのだなぁ、ってことでした。書いてる時には“なにのために?”とか全然分かってない状態で書いてるみたいですし、書いたものを見て“コレどっかで見たやつじゃん”とか思うのなんてデフォです。


 どうもアタマの中には書いてる部分とは別の領域があって、そこには文章全体の設計図と、文章を書く意味合い自体までもが格納されてて、そこから断片的におりてくる文章をただひたすら書き綴っているようなのです。


 ということは表面的な“書く”という行為はダウンロードというよりはプリントアウトに近いものであり、出てくる文章はこれまでの人生で獲得したものの総決算のごく一部のようなものに過ぎないんだなぁ、ということが大変よくわかりました。


 今回の文章の背景にあるのはウチらの代(1995年前後に青春を過ごした世代)が、その後社会に出て、様々な困難にぶつかって、昭和のヤツらに不条理つきつけられたり、自分たちの世代の意見まとめてくれる的なヤツがいなかったり、フルタイム共働き家庭配置になると相も変わらず鍵っ子的境遇に落とし込まれたりして、そうした状況の下でウチらが抱えてきた孤独感の暗喩なんじゃないかな、って思ったのは今日の明け方でした。


 主人公がなんだかんだ虚勢張って一生懸命流そうとしていたトコロで、ずっと目の前にいたヤツが同じ境遇の人間だってわかったら、速攻で付き合っちゃうくらいの巨大な寂しさを抱えていた(くだり)だって、もともとは保育園デフォな共働きシフトから積算されてきたモノの現出なのかも知れません。


 でも、そうであるからこそ、筆者は保育園こそがその人間の人生を方向づける素晴らしいアトラクションだと信じて疑いません。これまでの6年間、そしてこれからの6年間。筆者は毎朝園児連(こどもたち)を連れて通い続けるのです。(あ、あと高校3年間。コレホントに重要。コレ以降コレ以上濃くてコレ以上スゴイ初体験などありえない)


 それから、文章の前半が状況説明に終始してて展開遅めなのに、後半になると点描になって、数年間があっという間に過ぎちゃうのって、ただの実感だと思います。まぁ、初めて書いた文章ですので、書き始めはこなれていないという面もあるとは思うのですが、これにはホントに驚きました。


 たぶん構造的には、初めて見るものや触れるものが多ければ多いほどいっぱい書き込もうとするけど、あとになって日常の背景になっていくにつれて、そのへんはどうでもいい些末なコトになっていくってことなんだと思いました。あと全部書いちゃうと読み手の思い出を入れ込む余地がなくなってしまうからってのもあるのかもしれません。独白多め(っていうか全部独白じゃん)で共感できる感を出すためにもこういう仕掛けになったんだと思います。


 構造ついでに申し上げますと、本編と雑記の二部構成になってるのは、本編が“コピペ上等七五調(筆者の造語)”で書かれてて、本質的には短歌や俳句みたいな文体を呈してまして、それなら返し歌的なものが必要なのではなかろうか、というコトなんだと思われます。


 雑記は一見本編とはまるで関係のない事項で構成されているようにも思えますが(実際最初にコレ作った時は本編とは関係ない文章を置いとく場所くらいに“またしても”思い込んでました)、いろいろ見てみますと本編のいろんなエピソードとリンクしてる部分があったり、雑記側のエピソード自体が本編側のフラグになってるようなフシもあります。(これ以上は恐らく脳の構造的な何かと繋がっていると思われますので分かる人にパス)


 そして“後が見えるとき”にたどり着くと、今度は読者の内面を見るトリガー的なエピソードとラスト二行が用意されてるようです。筆者もびっくり。


 あと一点。コレはホントにわかんないんですけど、“ヒト”って表現は人間が抱えている生物学的な孤独感そのままなんじゃないかなって、ホントにわかんないんですけど思います。


 まぁ、そんな感じです。

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