強電パッチ
今もあるのかどうかはわかりませんが、明大前駅徒歩5分の2.5階建のちっこい劇場、でイプセンの芝居の照明オペしてた筆者。
客入れ客だし含めてCueが10コなどという、実にラクなお仕事。T−1×17台、DF×13台、LTS×10台に、丸茂の24本3段プリセットという常設機器のみでこなす三日間。
ただ、一つだけ問題が……。調光ユニットのいくつかがゲージ0なのにうっすら点灯してしまう。しかもうっすら点灯具合がユニットごとにバラバラ。で、解決策がまさかの強電パッチオペ。
たまたまステージ奥に床置きした目潰しDF6台口の回路がそうした“ダメな子”だったので、フェードタイム3分(もち手動)というキッカケに合わせて、立上りの遅い(この場合立上りといっていいのかどうかアレですが)ユニットから、頃合いを見て強電パッチで差し込むというまさかのアレ。正常なユニットにつながってる灯体のフィラメントの輝き具合を見ながら差し込むタイミングを図るというのですから、なんか全く別のジャンルの職人になった気分満載でした。
十数年後、職場の自主公演(近親相姦のパン屋のヤツ)で、ステージ奥に床置きの目潰しPAR10台口が幕切れでパーッて光るのがあって、その時、小劇場の技ギャラで並んで(とはいえ10mくらい向こう側でしたけど)オペしてた照明さんが、本編の加瀬先輩のモデルとか口が裂けても云えない。しかも先月、“知り合いの同人作家さんが知りたがってる”などというまことしやかなウソで、フロントの灯体に入れがちなフィルターの番号が何番あたりなのか確認したから、ほんとごめんなさい。




