社畜コワイ
ついこの間、といっても2〜3年前の出来事。
都営大江戸線などという光が丘勢専用ミニリニア地下鉄で家路へと急ぐ筆者の真横に佇立していた推定30代後半の長身痩躯が突如失神のうえ車両内へと横たわりました。裏方の性と申しましょうか、緊急事態に際しては脳がオートパイロットに切り替わり、次の瞬間には周囲の方々に指示飛ばしまくっていた筆者。
“大丈夫ですか〜?”
目はうっすら開いてるし呼吸してるし脈もあるっぽい。
“このヒトの知り合いいませんか〜?”
いないっぽい。
“あ、そのボタン押さないで下さい、じき次の駅ですから!”
押しても結果同じだけど無闇に押すコトもない。
“すいませんけどアナタ足持ってくれますか?”
流石に一人じゃ運べない。
“アナタはこのカバンおなしゃーす!”
これ何気に大事。
“ネクタイゆるめますよ〜”
まぁ、一応断っとかないと、ね。
じきに着いた次駅で数人がかりでホームのベンチへ担ぎ込む。
“アナタAEDと駅員おなしゃーす”
はいっ!!
“アナタ水かなんか確保おなしゃーす”
はいっ!!
“ベルトゆるめますよ〜”
…はい。
意識戻った系。すかさずいろいろ声かけしてると、飛ばした伝令が戻ってくる。
“駅員さんとAEDきました〜”
“硬水と軟水、両方買ってきました〜 どっちがいいかな?”
“貼ると冷えるやつと、振ると温かくなるやつ、お持ちしました〜”
おそらくは明日は我が身と打ち震え、男気見せ始めた同車両のリーマン連。動きがありえないくらいに的確で素早い。なんなのお前ら。世の中捨てたもんじゃねえじゃん!!
駅員さんに経過を説明し、救急隊到着まで待機することに。意識取り戻した彼にいろいろ聞いてみるとロクに寝てない上に強制飲み会乙な流れ。まぁ社畜限界越えたってトコね。見立て通り。
で、現着した救急隊員にツラツラと状況説明し、一息つくと、隊員さんから質問。
“で、アナタはこの方の知り合いなんですか?”
いいえ、全くもって。
ふと我に帰りそのままホームインしてきた下りに乗車。やりきった感と飽きちゃった感に包まれながら家路へと急ぐ23:16。
まぁ、みなさんも気をつけましょうね。




