IT土方
五反田のブラック印刷オフィスで慣らした筆者は、濡れ衣を着せられることもなく、地下に潜ることもなく、“バイト”として日本各地を走り回される日々を送っていました。
今となってはホントにどういう経緯でそんな仕事してたのか皆目おぼえておりませんが、ホ○ダ販社ネットワークや読売○聞販売店ネットワークの増強のため、東日本各地の拠点でヤマトされてたIBMの黒い奴を開梱設置してPersonalComunicationつっこんでAS400とセッションしたり、その作業中に販売店の親父が“……なんか東大和の販売店の電話が繋がらねえんだよ”などと愚痴るのを小耳に挟み、リモート画面にテキスト立ち上げて、
「上流さん! たいへんです! 東大和の作業員がINSの回線と電話回線間違えて繋いでるに違いありません! このエリアの回線切替今日だから、48v食らったに違いない奴の代替機、至急バイク便おなしゃーす」
などと末端の作業員の分際で全体の流れをぶった切る系のヒソヒソ話して、あとで上流さん達に焼き肉おごっていただいたうえ、またしても“大学ヤメろ”と真顔で集団圧迫面接(就職を促されるという逆パターン)されたりしてました。
なかでもいちばんキテたのが霞が関うろついてた頃のこと。守秘義務とか持ち物検査とか一切なし(大手銀行のデータセンターとかでは当然の必須事項なのですが……)で、総○省や郵政○業庁の本社ビルや別館に入り込み、大臣○房とか民営化対策室とかの端末設定をこなすという簡単なお仕事。調達の都合からか、メーカーも機種もバラバラな各端末のBIOS更新&設定と千手サーバー(ホント官僚的ネーミングセンスですよね)との疎通確認(文書化された本パスワード配布余裕でした)を行う日曜日の昼下がり。
郵政事○庁の民営化対策室の平官僚(と思われる狭くて雑然とした)の机上にはアンダーセンコ○サルティング社より提出されたくさい「民営化についての弊社コンサルティング提案」などという分厚い資料が載せられており、こんなヤバメな資料ちゃんとしまっておきましょうよ! と思ってみたり、大○官房の絨毯のフカフカさ加減と椅子の座り心地の良さに、これは訪れたヒトのライフ削る仕掛けに相違ない、などと妙な達観を覚えたりする日々。
今になって思うと、身元調査もマトモに行わない状態で完全な第三者がそのような場所に出入りしていたということは、この国に秘密事項などないのだということの証左であるように思えてなりません。あれから20年。改善されていることを切に願う次第でございます。




