精密弾道弾
秒速3kmなどという速度で大気圏に戻ってくる(ハズの)再突入体に空力フィンつけて誘導とかって時点でオカシイと思うのは筆者だけではないと思います。
そもそもGPS衛星とかが全部墜とされて外部からの誘導が全く期待でき無い状況下で、核攻撃に耐える構造を有する軍事目標をピンポイントで破壊するための兵器ですので、誘導部には打ち上げ地点の気象状況や飛翔経路下の重力分布(地球上の重力は不均等であり、地下構造や構成物質によってかなりのバラつきがある)に加え、太陽や月といった天体の潮汐力についてのデータまで全部入れ込む必要があり、それをガチで実装してるLGM-118Aピースキーパーでさえ、そのCEP(半数必中界、おおむねこの半径内に半数が着弾する)は100m程度。今回三代目が成功したと主張する“7m”というのはいささか盛り過ぎなのではないかと思われます。
大体からしてOTHレーダーや偵察衛星といった観測手段すらないのに、水平線のはるか向こうのドコにいるかもわからない敵艦隊に向けて発射して弾頭搭載レーダーのみで索敵して空母識別して終末誘導とか絵空事も甚だしいとは思うのですが、もし目標の位置が既知の動くことのないモノで、核弾頭のかわりの実体弾ぶつけるだけで同じような効果が得られる施設であったとしたらハナシは変わってまいります。
平たく云いますと、国内の核施設がターゲットにされた場合、現時点でそれを防ぐ技術的手段はほぼ皆無だったりする、というワケです。
弾頭部のレーダーをレーザー誘導にして、地上からのレーザー目標指示装置によるポインティングを行ったとしたら、三代目の主張する“7m”は俄然現実味を帯びて参ります。
固体燃料技術の確立による発射時間の短縮。コールドローンチならびに同時多数発射の実現。終末誘導の実用化。これらはいずれもこの一年間のあいだに起きたブレイクスルーです。マスコミ各社は“挑発”として報道するキライがありますが、仮にコレが“営業”だとしたらどうでしょう。ちょっと撃つだけで全世界にコマーシャルして頂けるなんてどんな広告代理店にも実現不可能な宣伝効果。しかも潜在的な顧客(アノ国とかあのエリアとか……)は枚挙に暇がございません。……っていうかコレ輸出し始めたら外貨稼げて国民食わせて三代目ホントに神になりかねなくない??
書いててだんだんコワくなってまいりましたが、たぶんぜんぶ筆者の思い過ごしでしか無いと思うの。




