3話
ステータス苦手。ちょい適当過ぎたかも……
僕のステータスが納得いかないけど話は進む。ステータスにlevelとついているのは、魂の強化度だそうだ、同じ質、量、密の人が全く同じ思考で同じ魔法を行使してぶつけ合ったとすると、レベルが高いほうが勝つ。だが、このレベルは伸ばすことができるだそうだ。圭太が勇者だし、そもそも僕たちがこの世界に召喚された方法は、「勇者」召喚だ。勇者がいるなら、魔王もいよう。いるよね?勇者の対義語って魔王だよね?ってくだらないことを考えている間にリリアンナさんの話は進む。
魂のレベルを上げるには、他の生物の魂を吸収することだ。他の生物、この世界には「魔物」というものがいる。日本でいうところの魔物は害獣。しかも作物を荒らすのではなく、人間そのものを食べてしまう。しかもだ、人間を食べるということは、すなわち人間の魂を吸収することにつながる。魔物同士の共食いや人間が襲われて、魔物はより強くなる。だから常に魔物は討伐しなければならない。でも魔物を滅ぼすことは不可能、魔力から産まれるとリリアンナさんは仮説を立てているらしい。魔物の肉は食料に、皮は衣類にと 再利用できるかぎり利用する、討伐やその素材を売買で生計を立てて暮らしている人間もいる。
人間の魂に個人差があるように、魔物にも魔力の差がある。そういう魔物は、より強くなり、生き残り、知恵をつけとどんどん進化していく。そうして産まれたのが『魔王』という存在。世界の魔力を操り、魂の存在力で知恵をつけた魔物を恐怖で支配下に置き、世界へと侵略していったそうだ。あまりに昔に起こったことだが、魔王は異界より召喚された勇者によって滅ぼされた。その過去の召還方法でとりあえずって感じで呼び出されたのが僕たち、実際いつ新たな魔王が産まれてもおかしくないけど、リリアンナさんは興味ないらしい。生粋の引きこもり異世界オタクだ。
次にスキルスロット。魂に刻まれる技術だそうだ。これも、もとより習得に個人差がある。
容量だったり、習得できる技術の系統だったり。ある一定の条件を満たすと、神様が稀に、称号という形でスキルを与えてくれる。僕たちの異世界人がその類だ。
僕らの最近の日課は、リリアンナさん監修のもと周囲に魔力のない場所なおかつ拓けた場所で魔法を行使することだ。自身の勇者並みハイスペックな魔力を自在に操れるように特訓だ。無駄に強すぎる力だと自分の行使した魔法で死傷することになったらシャレにならないし。自身の魔力のみを使うことは他にもメリットがあって、筋肉の超回復とおなじ感じに魔力でもできるそうだ、ただこれは周囲に魔力がない前提の話だけど……ただぎりぎりまで魔力を酷使すると倦怠感の等の不調が出てくる。これは、人間の生存本能なので、不調を感じたら、終了。魂すりつぶすような方法だから、ハイリスクハイリターンな方法だ。
訓練が終われば、座学。お互いの世界の話をしあう。リリアンナさんはいまいち、国によって言語が変わることが理解できないようだ。逆に僕たちは、一言語しかないのを大いに喜んだ。勉強しなくて済む。魔法と科学の情報交換がやっぱりメインになった。
こんな生活をして、一週間。リリアンナさんから僕にお声がかかった。
「ツバサ。町に言って買い物しようと思うんだが、来てくれないか?」
「僕だけですか?」
顔を近づけてきて、リリアンナさんは囁く。
「ほら、あのもどかしい四人のお邪魔虫のアタイらはいったん撤退しようか、荷物収納の使い方も教えてあげるから」
「荷物持ちさせようとしてます?」
僕はむすっと、いう。
「荷物持ちは、男児の仕事でしょ」
「僕は、女だぁ」
その一言で、リリアンナさんは固まった。
今日はここまで、明日も投稿します。もう少ししたら、タグをちゃんとしたものに変えます。
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