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41話 その先進んだ終着点で⑩
「シントの平和の象徴様が、一体何の用だよ。」
「なんだ喋れるんじゃねぇか。
それとも話に乗る気になったか?」
拘束にかかる力が緩みつつも、状況は変えないままニメージュが言葉を続ける。
「ならば改めて聞こう。お前は上層の手の者か?」
上層? 『天啓』の事が見透かされてる? それともミツキとの繋がりを疑われてる?
どっちにせよミツキとは関係ないし、『天啓』に従ったつもりはない。
「さぁ、なんのことだか?」
「ならばお前の目的はなんだ?
破壊行為に乗じた略奪者か? それとも破壊を隠れ蓑にした暗殺か?」
「誰がそんな事を。」
「では言ってみろ。
英傑も鈍色仮面も敵に回すその所業の目的を。」
こうなった以上、どうとでもなれだ。
それに、どうにもニメージュの方も、ただ英傑として動いてるだけではない、そう感じた。
「…まさにそれだよ。
双方共通の敵になれば、敵対関係を変えられるかも、そう思って。」
「なら手を貸せ。私に利用されろ。」




