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40話 その先進んだ終着点で⑨
「…事情があるなら話せ。事と次第によっては、力を貸せ。」
「力を貸せ」? 何を言っている? 分隊含む4チームで下層全域を走り回る、トップ英傑のリーダーが?
話が突然すぎて思考が回らない中、ニメージュが続ける
「まぁ即答できる話でもないだろう、とりあえず聞け。
お前の目的は街を荒らす事そのもの。略奪や殺害ではない、場を荒らす事で何らかの利益がある。
第三者からの利益の為に悪役をしているだけ、違うか?」
少しずつ寄ってきている。揺らがないその声からは、問いの追跡から逃げられそうにない圧。
そして続く言葉が、ついに直に刺してきた。
「他で見た事あんだよ、『悪役』してた奴。まぁそいつは上層の手口に乗っかったクズだったが。
正直お前もその類かと思ったが、どうにも雰囲気が違う。
信念を他に委ねてない、そんなしぶとさが見える。
それとも私の見込み違いか? だとしたらこのまま連行するだけだが。」
…どうせ逃走が無理なんだったら、賭けるべきは。
「シントの平和の象徴様が、一体何の用だよ。」
「なんだ喋れるんじゃねぇか。
それとも話に乗る気になったか?」




