32/44
32話 その先進んだ終着点で①
その次の日、ラディは『路地裏』を出て行った。
これからラディは単独行動になる。けど、今のラディなら大丈夫だろう。
もう、最初に出会った頃の、意志の無いラディじゃない。
ただ、追って行く、とは言ったものの、実際のところ解決の完成形はまだ見えていない。
自分が「敵」となった後、どうするか。
使ってる魔石は特殊な経緯で出来上がった物。仮に魔石を買い足したとしても、代用として補充する事はできない。
最終的に英傑と鈍色仮面に協力させて倒されて、は最初は考えた。けどけどそれでいいのか?とも思い始めている。
いざ実行してみると、思ったより魔石消費による刻限が近い。倒されて終わり、とするには時間が足りない。
じゃあいっそ謎のままの脅威として消失する、とした方がいいか?
ただそれだと風変りなおとぎ話止まりになってしまいそうでもあって。
そうなると当初の目的としては怪しいところでもあって。
そんな民意の予測なんて立てたって仕方ない、事が動いてから後手対処しよう。
そう割り切りがついたのは、中央地区へ向かう日の朝だった。




