幕間
マクロスΔを六話まで観ました。
グランブルーファンタジーのサイドストーリーの二人の騎士道を読み切りました。
六畳間の侵略者の「剣が折れぬようにする」は「大切なのは剣そのものではなく、剣に込めた誓いが折れぬこと」を覚えています。
「ようやくわかりましたよ」
「何がだい?」
「私が在り方にこだわる理由がです」
「へえ、聞こうかい?」
「体がどれだけ年老いても、在り方だけは若くいられるからですね」
「もとっも、生き様に流されなければだろう?」
「やっぱり、お見通しですか?」
「ああ、だって、おまえ言うほど、年とっていないだろう? 体調不良にも流されずにいられるのが在り方だからだろう?」
「ハハハ、そこまでですか?」
「いや、それだけでもないだろう?」
「!!? ああ、やはり、自分だけはだませませんね。
私は男性ですが、在り方なら、女性の在り方すらも一部にできるかもしれない。
それが――――」
「「折れぬ誓い」か」
「本当は違う形なら、もっと早く世界はそれに至ったかもしれない。
違う形なら、何一つ傷つけぬまま、何一つ失わぬままそこに至れたかもしれない。
けれど――――
「「私は(俺は)ここにいる」」
「在り方だけは紡げる。たとえ、忘れても! 性別によるしがらみがあっても!
紡いだ言葉は! 物語は! その世界で生き続ける!
最初からわかっています。
正しい世界が面白い物語ではないことも、そういう物語ばかりが評価されるわけではないことも!
それでも、正しい世界がそこにあれば――――」
「「世界は正しさを失わずにいられる! 正しさをその世界から思い出せる!
正しい世界が現実と反転なんてしなくていい!
少しでも、世界が正しく在れるなら、いつか全てが救われる時が来ると信じている!」」
「だからだな」
「だから、私たちは正しいと思う世界を紡ぎ続けられる! いつか、自分が紡いだ世界が糧になるとしても。
いや、糧になるからこそ、いつか全てを救える時がくると信じて!」
「いいのか。大分言ってないことあるだろう? それでも、おまえの物語が認められてほしい理由とか、その意義とか」
「いいのです。世界がそれを選ぶなら。私なんて、糧でいい」
「ふざ――――」
「ふざけるなとはいえないでしょう? 確かに正しい世界が紡ぎつづけられることにも、それを評価してもらうことにも意義はある。
けれど、正しいばかりが人ではない。
それもわかります。
ですが、それは、理の裁きが下ります。
ただただ他の何かのために生かされる。もしくはいつか全てを敵に回す時がくる。
もしくはいつか人が滅んだ上で、いつの間にか、本当の現実で人が下位の存在になりかわっているかもしれない。
それすらも受け入れられるのなら、前に進んでください。
もっとも、私はそんなの受け入れられなくて、正しいと思う世界を紡ぎ続けるでしょうが。
ですが、世界渡り、あなたも――――」
「当たり前だ。ふざけるなと言おうとした俺が、世界を人を見捨てるわけがないだろう?」
「世界は変わりますかね?」
「変わらなくったって――――」
「ええ」
「「私は(俺は)ここにいる」」
「「ハハハ」」
「お互いに頑張りますか」
「そうだな。いつか、世界が救われると信じて」




