表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の居るトコロ  作者: 光坂影介
3.世界渡りのプロローグ 第三章罪の土地の真実と裁判教会の慈悲
69/113

3.世界渡りのプロローグ 第三章 03神秘に明文はなくとも理は裁く(改稿一回目)

「罪の土地の人達はわかっていないようだ」

「冬彦?」

唐突に冬彦の呟いた言葉に千秋が疑問の声をあげる。

「異能が使われた」

「えっ」

冬彦はあり得てはいけない違反を感じ、溜め息と共に届かないと思いつつも罪を犯した人達への言葉を紡ぐ。

「はあ〜、法律は確かに人を守るものだ。ただ、ある意味では罪を犯した人も守っているんだよ。」

「え〜、罪を犯した方も!?」

千秋は冬彦の言葉に口では反発しつつも、内心ではわかっていた。

冬彦は罪を犯した人達もあんじている。

冬彦の叱責は相手のためを思い、本気で改心してほしいと思っての言葉なのだ。

「だって、そうだろう?現実で罪を犯したらこの程度の罪でいいですよって言っているんだ」

「それを異能を使って、罪を犯しても、バレないからいいと思っているのかい?」

「バレないわけないだろう?」

「少なくとも世界でその事実が一度、起きているんだ。人は騙せても


世界だけは騙せない。


わからないようなら付け加えよう。


異能が妄想? 他の人の勘違い?


それは自分自身が何より知っているんじゃないかい?


自分自身も騙せていないのに、世界を騙せるわけがないだろう?


まだ付け加えよう。


自分自身という世界の一部を騙せていないのに、世界を騙せているつもりでいないでくれ!


加えよう。


異能で罪を犯すということは異能以上の神秘で裁かれることを意味する。


輪廻転生。死後の世界。


そういう面で裁かれてもいいのかい?


それだけではない。むしろそういう面で裁かれることすら、その人を改心させるための救いですらあるかもしれない。


そして、付け加えよう。


今、人類が発見できているのは宇宙までだが、その外、あるいは上位の世界がないと誰が決めたんだい?」


冬彦はただ改心して欲しい一心で罪を犯すことの意味を伝える。


罪を犯すということは、たとえ世界を改変したとしても改変する前の世界で一度おこったことは変わらない。


罪とは一度おかすと取り返しがつかないのだ。


だから、唯一の救いである改心を神秘にさせないために、自らしてもらうために言葉を紡いだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ