狼の巣穴~ミレイ「狼の巣穴」より~
John Everett Millais The Wolf’s Den 1863年
国立西洋美術館 所蔵
(著作権フリーの画像を掲載しています)
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よくお聞き お前たち
グランドピアノの下は
安全な秘密基地じゃない
さて 魔物はどこに隠れてるかな?
尖った爪で 一息にお前たちを切り裂き
鋭い牙で バリバリと嚙み砕く
開けっ放しの窓から忍び込んで
おうちの中をうろついてるんだ
誰だったかな?
子供部屋の窓を
閉めないで放っておいたのは
逃げろ!
慌てて駆け出したら
床の玩具に蹴躓いて 一巻の終わりさ
誰だったかな?
遊んでた玩具を打っ散らかしたまま
おやつを食べてたのは
さあ どうしよう?
おとぎ話じゃない
本当の話をしてあげようか
お母さまは
今夜午前一時に オオカミになる
お前たちが
あんまりにも言うことを聞かなくて
わがまま放題だから
闇に紛れて
ぺろりと
頭っから呑み込んじまおうって
おや、お母さまに謝ってくるかい?
その方がいいね
きっと お台所だよ
ああ それから
うろうろ 漁ったりしちゃいけないよ
本当に怖いものは きっと
食器棚の中に隠されているから
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戸棚の中の骸骨と、パースニップのバター
Every family has a skeleton in the closet.
どんな家庭でも、戸棚の中には骸骨がしまわれているものだ。
英語圏の諺
「どんな家庭にも、人には言えない秘密や事情がある」という意味。
なかなかにブラックなユーモア。
ただし、現代では本当に骸骨そのものが入っている場合もあったりして。
それは単なる事件ですね。しゃれになりません。
諺には、昔からの人間の知恵が詰まってる。
加えて、「建前は建前でしょ。現実はこうなんだからね」
と諭されるのが面白い。
You catch more flies with honey than with vinegar.
ハチミツのほうが酢よりハエが集まる。
つまり「優しくしたほうが人は動くものよ~ん」だって。
真理ですな。でも群がってくるのがハエだったら、別に必要ないけどなあ。
私はご多分に漏れず、老後資金のため投資をしているのですが、
Don't put all your eggs in one basket.
卵を一つの籠に盛るな。
まさにこの趣旨の教えをよく耳にする。
全部まとめて持ったら、落としたときに全部割れてしまう。
だから投資でも人生でも、一つに頼りすぎるのは危険なんだよ。分散しようね!
う~ん。昔から言われていた言葉なのに、現代にも通用するんですね。
人間の知恵をウィットで味付けした、短いメッセージ。それが諺。
そして、これこそが現実主義の極み。
Fine words butter no parsnips.
立派な言葉だけじゃ、パースニップにバターは塗れない。
パースニップって何?
イギリスで昔から親しまれてきた、白いニンジンのような野菜だそうです。
焼いたり茹でたりしたパースニップに、バターを添える。昔のイギリスでは定番の食べ方。
う~ん、画像を見る限り、あまり美味しくなさそうよ? ごめん、イギリスの方……。
とにかく。
どれだけ立派なことを口で言っても、バターは勝手には塗られませんよ。
美味しくなんてなりっこない。
つまり「口先だけでは何も変わらない」「行動してこそ意味がある」ということ。
かなり遠回しな表現だなあ。
でも、そこにイギリスらしい成熟した文化の余裕を感じる。
ただし、ごめん、やっぱりパースニップはバター付けてもまずそう(食わず嫌い大王)。
ミレイの画風で描いたパースニップ料理
AI(ChatGPT)で生成しました
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
次週で最終回となります。
どうぞ最後までお付き合い下さい!




