取引先の祝日
海外のサービス提供会社から、問い合わせ窓口が祝日のため休業するという案内が届いた。久世は国内の顧客へ影響しないか確認した。通常の監視は続くが、機器交換の手続きや一部の調査支援には返答の遅れが生じる可能性がある。
尾高は顧客ごとの連絡先を確認し、必要なところへ事前に知らせた。返答が遅いことと、監視が止まることを混同しないよう説明を分けた。銀利は社内の代替手段を確認し、緊急時に何を自社でできるかを整理した。
久世は海外の休業案内を受け、契約の連絡時間帯を顧客向けの資料へ書き直した。英語の窓口名をそのまま転記すると、誰に連絡してよいか分かりにくい。尾高は国内窓口を先に示し、直接問い合わせが必要な場合だけ別の番号を載せるよう提案した。良助は時刻表の数字を確かめ、夏時間によって受付時間が変わる可能性を指摘した。久世は確定した現行時間と、変更時に再確認する事項を分けて記した。
尾高は連休中に国内窓口へ届いた問い合わせの扱いを確認した。海外の担当が休んでいても、国内で答えられる範囲はある。逆に、答えられない内容を無理に断定することは避けた。
久世は海外窓口への問い合わせ票を翌営業日に再確認した。返答が来るまでは、社内で分かる範囲の調査を続ける。確認待ちの印は消さずに残した。
祝日当日、幸い大きな障害はなかった。久世は平常の仕事を続け、午後には予定していた設備点検を終えた。翌営業日、海外の担当者から問い合わせへの返事が届いた。遠くの誰かが休む日も、別の誰かが働く日もある。その違いを前提にすることが、長く続く契約には必要だった。




