新しい当番表
梶原の研修が進み、飯塚は次の当番表を作る際に彼の名前を入れるか検討した。本人は早く役に立ちたいと言っているが、単独判断できる段階にはまだない。小田切は訓練の結果を確認し、最初は同席して記録を取る範囲から始めることを提案した。
銀利は教育予定と契約上の体制を混同しないよう指示した。研修中の人を、必要な熟練者一人として数えるわけにはいかない。飯塚は当番表に補助担当を明記し、勤務時間と休息の条件も守るよう調整した。
夜の演習前、梶原は勤務に必要な持ち物を二度確かめた。小田切は予定表に記された退勤時刻を示し、「そこまでが今日の仕事」と伝えた。現場では緊急の事象が起こる可能性もあるが、平常時から終わりのない勤務を想定する必要はない。梶原は通知を調べた理由と、判断を上の担当者へ渡した時刻を記録した。自分が全部解決しなくても、担当した仕事は残る。帰宅後の食事がいつもよりおいしかった。
小田切は最初の夜勤を前に、梶原へ緊急時の連絡先を確認させた。全部を覚えている必要はない。困ったときに正しい資料を開ければよい。梶原はメモを取り、緊張を隠さずに質問した。
梶原は夜間演習の後、帰りの電車で寝過ごしそうになった。疲れが残らないか気になったが、翌日は予定された休息がある。無理に朝の会議へ出る必要はなかった。
当日は大きな事象は起こらなかった。小田切は通常の確認手順を進め、梶原は記録を取り、気になる点はその場で質問した。予定の時間に勤務を終え、必要な休息を取った。仕事が無事に終わる日は、何もしなかった日ではないと梶原は知った。




