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〈崩れゆく日常 守護者たちの決意〉

彼が立ち去った後、私はその場に崩れ落ち震えていた。


「お嬢様!…アヤナーラお嬢様っ!」

慌てた様子で入ってきたのは侍女のエミリーだった。

その後ろには苦渋の表情を浮かべるユリウスも続いていた。


「…エミリー…ユリウス様…私は…私は……」


「お嬢様お話にならなくて大丈夫です。何もおっしゃらなくていいのです。」

震える私に毛布をかけ抱きしめる。


廊下まで響いていたであろう怒号と、溢れ出した魔力や殺気を彼女たちも感じたであろう。


「ユリウス様…ステイル様は…」


ユリウスは私の問いかけに膝をついて目を合わせてくれる。

「私は殿下を止めなければなりません。殿下のあなたへの愛は独占と醜い執着へと変わってしまっております。殿下はしきりにアヤナーラ様の夢の中を気にしておいででした。その夢に出てくるものを消そうとなさっているのです。」


その言葉に「夢って…寝ている時に見る夢…?それを消すなんて馬鹿な話が…」とエミリーが呟く。


私もそんなことが出来るのか…いや、記憶を消すと言うことなのかと考えると震えが止まらなかった…


「ステイル殿下は禁書に書かれていた魔道具を作り出されました。それを使いアヤナーラ様の夢を見ようとされています。どうにしかして殿下を止めて参ります!」


「…ユリウス様…ありがとうございます…

どうかステイル様がこれ以上暗い闇の中に行かないようにしてください…」


私の願いにユリウス様は強く頷き部屋を後にした。


「お嬢様、大丈夫ですよ。私がついております。……万が一にも殿下がお嬢様に危害を加えるようなことがあれば…その時は……」


その言葉の続きを聞くことは出来なかった。


私の胸の中は逃れられない絶望感と闇に支配されていた。


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