↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
門兵ですが、そこそこできます  作者: 勢崎カスリ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
58/68

決別(1)

 「随分とゆっくりしてたじゃねぇか、えぇ?お嬢さん、よ。」

 シルビが拠点に戻ると、玄関ロビーのソファーに座っていた相方のダンが、軽口を叩いた。

 「で、どうだった?想い焦がれていた“彼“とのひとときは?」

 「そんなんじゃないわよ。これも情報収集の一環よ。」

 「へぇ〜、そうかい。なら、さぞ有意義な情報が手に入ったんだろうなぁ?」

 「えぇ、“ファースト・ターゲット(ハル)“は、巡礼路の襲撃地(第四野営地)を中心に調査しているそうよ。」

 「ほう〜。」

 「それと、“最終ターゲット(フィレス)“もこっちにきているわ。」

 「それはそれは、好都合じゃねぇか。一気に両方片付けるか。」

 「それは、ダメよ。今回私たちの任務は、“ファースト・ターゲット(ハル)“のみ。それに、“最終ターゲット(フィレス)は、私たちじゃなく、上の仕事でしょ?」

 「チェッ、まぁ、仕方ねぇか。で?どうすんだ?こっちはもう時間がねぇぞ。あと3日だ。」

 「わかってるわよ。明日、もう一度、襲撃地(第四野営地)に行くわよ。」


 結局ここまで、ハルの調査を邪魔するどころか、その姿を見つけることのできない状態で、時だけが無駄に過ぎていた。しかし、ひょんなところで、ハルと再会することができ、今回の任務に光明を見つけることができた。とはいえ、シルビにとっては、そのことが、かえって複雑な心境をもたらすことになった。このまま姿を見つけることもなく、任務を終了すれば、イントリーニアでの評価は下がるだろうが、所詮、それだけのこと。しかし、ハルと再会し、任務の遂行に多少なりとも兆しが見えたこと、そして、それ以上に、今まで忘れていた“ある想い“が蘇ってしまったこと。それが、今回の任務遂行に多大な影響を及ぼしそうなことは、容易に想像できる。どのような結果になろうが、おそらく、いや、必ずシルビの“コア“に見えないキズが残る。そうなると、二度とハルに会うことはできない。それに、遠目からでもわかる、フィレスのあの“雰囲気オーラ“。


 (思ったより、弱いな、私。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。