表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
門兵ですが、そこそこできます  作者: 勢崎カスリ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/67

算段

 ここは、神聖国イントリーニアの神聖協会にある、とある一室。

 「予定通り、巡礼を行う、か。」

 「まさか、続行するとは。」

 「我々も舐められたもんですな。」

 「いいや、単に“バカ“なのでは?」

 嘲笑が生まれた。

 「まぁ、とりあえず、こちらも予定通り事を進めることにしよう。」

 「そういえば、あの“じゃじゃ馬“、何やらいい駒を見つけた、と言うのは本当か?」

 「あぁ、本当らしい。」

 「何をさせる気だ?」

 「どうやら、巡礼路の調査らしい。」

 「巡礼路の調査?どんな駒かわからんが、何もわからんだろうて。」

 「それが、どうやらその駒、例の“門兵“らしいぞ?」

 「ほぅ?それは面白い。で?こちらとしては、どうする?」

 「一応、その門兵には、監視をつける。」

 「なら、ついでに、調査の妨害もしてやるのはどうだ?」

 「うむ、それはいい。」

 神聖国イントリーニアの神聖協会を牛耳っている5人の幹部術師:五賢師。パンズール王国にて、“巡礼の儀“が予定通り執行されることを知り、まずは、10人の勇者のうち2名をパンズール王国内に潜入させることを決めた。これは、巡礼に向けた王国内、と言うより王家の動向を探ることが目的。そんため、すでに王国師団に潜入させている別の勇者2名と共同で事に当たらせることにした。

 また、第二王女の駒=密偵に当たる門兵ハルには2名の監視をつける。

 残りの4名については、新たなモンスターの使役に当たらせる。先の前巡礼で使役したハイスパイダルは、Aランクモンスター。今回も、Aランク以上のモンスターの使役を命じている。モンスターはランクづけされており、FランクからSランクまでいる。Sランクはドラゴンで、到底使役はできない。人族で使役が可能なのは、AAランクまで。もう一つ、AAAランクのモンスターも認定上は存在するが、現存確認はできていない。現存確認ができているのは、Aランクの狼系モンスターのマーナガル、ムカデ系モンスターのハイセント、蜘蛛系モンスターのハイスパイダル、AAランクの鳥系モンスターのコカート、蛇系モンスターのシサート、クマ系モンスターのグリズートで、いずれもブライラの大樹海西方に生息している。使役を命じられた4名の勇者は、召喚スキル“ビーストテイマー“を啓受されている。

 「して、例の門兵はどうする?ただの監視と妨害、だけか?」

 「巡礼路の調査、なんだろ?」

 「巡礼路だからブライラ。」

 「そう、ブライラの大樹海に入るのだから、そこで“何か“が起きても何ら不思議なことではなかろう?たとえそれが、死につながるようなことであっても。」

 「なるほど、調査の妨害ついでに始末、か。」

 「そういえば、勇者の中に王都の学園に通っていたものがおったはずじゃが?」

 「おぉ、そやつを差し向けるか。」

 「うむ。では、勇者に伝えよ。門兵:ハルテイラ・ラズベールを監視しつつ、その者の行動を妨害せよ。その際、“何か“が起きてしまっても構わない、と。」

 「はっ。」

 「それと、くれぐれも“裏切るなよ“、と。」

 五賢師の一人、ファルムベル賢師が冷ややかな笑みを浮かべて続けざまに言った。

 「承知いたしました。」

 ファルムベルの後ろに控えていた者が返答し、姿を消した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ