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門兵ですが、そこそこできます  作者: 勢崎カスリ


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前準備(1)

 前巡礼のための準備期間に入って、1ヶ月が過ぎた。

 「みなさん、ここまでお疲れ様でした。これで、準備期間は終了です。明日は休暇、ゆっくり休んでください。そして、その次の日からいよいよ“前巡礼“です。まずは、“ラベンドアール辺境伯領“の領都“ラベンダルト“に向かいます。出立は日の変わった直後、1時です。協会裏門に集合してください。ラベンダルトに着いたら、すぐに大樹海に入ってもらいますので、荷物等不備がないように準備をお願いします。ラベンダルトまでの移動は協会の高速馬車を使います。1班は北門、2班は南門に向かいますので、間違わないでください。以上です。解散。」

  

 「ったく、な〜にが、休暇だからゆっくり休め、だよ。これから1ヶ月だぜ、“前巡礼“の期間が。道具の手入れもそうだが、いくら食料は現地調達といったって、必ず手に入るとは限らねぇんだから、それなりに保存食の準備も必要だろうに。それになんだよ、出立が1時だぁ?ざけんなよ、そんなん、休めるわけねぇだろうに。なぁ?ハルよ。」

 「まぁ、いささか無理がありますね。というか、この準備期間そのものもかなりの無理がありましたね。もうクタクタです。これからが本番なんて、恐ろしいですよ。」

 「ていうわりに、結構、余裕じゃねぇか?他の奴らは“ゲッソリ“してるぜ。」

 「そんなことないですよ、これでも、必死でしたよ。」

 「そうか?まぁ、文句言ったって、かわりゃしないんだし、やるしかねぇわな。とりあえず、後で苦労しないように、しっかり準備しとくかね。」

 「そうですね。」

 「出立に遅れんなよ。んじゃ。」

 「はい、気をつけます。では、また。」

  

 解散してから、協会内の自室に戻ったのが、夜の8時。そこからまずは、保存食の準備に入った。あらかじめ材料は集めておいたので、あとは加工するだけ。

 最初に乾燥肉の作成。肉の塊に塩や香草を擦り込んだ後に生活魔法の炎で炙る。火が通ったことを確認して、少し冷ます。その後、薄く削いでいく。さらにその後、“乾燥箱“の中で乾燥させる。この“乾燥箱“は、協会の各部屋に常設されているもので、結構優秀である。時間にして、3時間ほどで完成する。通常はほぼ1日かかるので、ありがたい。

 “乾燥箱“で肉を乾燥させている間、堅パン作成に入る。小麦粉を生活魔法の水でよく練って、肉の乾燥が終わるまで生地を寝かせておく。続いて、“カンミ“の準備に入る。保存食に関することは、ゼノンとヒロからのアドバイスであるが、特に“カンミ“の用意に関しては、ヒロから“絶対必要“と強く言われていた。作り方もヒロに教えてもらっていたので、その通りに準備する。“カンミ“も乾燥の作業が必要になるが、仕上げの乾燥は、“味“に関わるので、“乾燥箱“は使用しないで、自然乾燥になる。肉の乾燥が終わったのが、日も変わった1時。ここから“カンミ“の乾燥に入り、出来上がるのが夜の8時あたりの想定だ。

 乾燥の終わった肉をやはり小分けにしたら堅パンを焼く。パン生地を3つに分けて焼くが、ここでも乾燥箱を使用する。この乾燥箱、乾燥と焼きが使える。3つに分けた生地をを専用の型に入れて、乾燥箱にセット。そして約1時間、じっくりと焼く。現在2時を過ぎたあたり。協会のすごいところは、この時間でも湯浴みができるところ。急いで湯浴みをして、部屋に戻ると、ちょうどパンが焼け上がったところ。乾燥箱から取り出し、さらに型からも取り出して、熱を冷ます。それから眠りについた。ベッドで眠れるのもこれが最後。1ヶ月間は、寝袋生活になるので、眠りを堪能するべく、お昼近くまで眠ることする。なお、堅パンは起きてから切ることになる。

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