表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
門兵ですが、そこそこできます  作者: 勢崎カスリ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/30

がんばります!(2)

 「よう、坊主、元気か?」

 「なんでマスターが、ここに?ってまさか、マスター?」

 ハルがロッドウェルを見ると、”ニヤッ“とらしくない笑みを浮かべて言った。

 「そうですよ、ハル。彼、エレファルドも実は、術連の上層部の者です。」

 「あの〜、今更なんですが、先生たちも?」

 今度は、ヒューズラントが満面の笑みを浮かべて言った。

 「そうよ〜、何を隠そう、私たちが、ハルちゃんを推薦したんだから。まぁ、フィオは別だけど。」

 フィオレッティは、“フンッ!“と言って、ソッポを向いていた。

 「あぁ〜。」

 ハルは目を抑えて、天を仰いだ。

 「コワイだろ?この人たち。」

 と言って、フィオレッティは苦笑いを浮かべながら肩を竦めていた。

 「改めて、ハル。君は、正式な術連のメンバー、それも特別メンバーです。そのことはよく肝に銘じておいてください。ただし、このことは口外しないように。たとえ、家族であっても、です。」

 「はい、わかりました。ちなみに、“前巡礼“のことは?」

 「それは構いませんよ。そもそも、どういう人が“前巡礼“に選ばれたのかなんてわかりませんから。ただ単に、“お気の毒にねぇ“としか思われませんし。でも、もしかしたら、ハルのご両親や使用人の方は気づかれるかもしれませんね。まぁ、気づく人は、事情を知っている人ですから、察してくれますよ。」

 「僕の父や母のこと、ご存知なのですか?」

 「えぇ、まぁ、色々と、ね。」

 「もちろん、“悪い意味“ではないのよ。変な誤解しないでちょうだいね。」

 「わかりました。先生たちのこと、聞くことなかったので。」

 「それは、ねぇ、こういうある意味“裏“のことだから。仕方ないわよ。だから、ハルちゃんもご両親や使用人さんたちのこと、悪く思わないでちょうだいね。むしろ、距離が近づくと思うわよ、今回のことで。」

 「そうですね、“前巡礼“の件、話しておきます。」

 「だからよ、坊主、これからも、うちの店に来た時は、今まで通りで、な?」

 「わかりました。がんばります。」

 「たまには、裏の部屋にも案内すっからよ。」

 「裏の部屋?」

 「あぁ、溜まり場なんだよ、このおっさんたちの。」

 とフィオレッティが教えてくれた。

 「やぁ〜ねぇ、フィオ、おっさんだなんて。」

 「センパイも案内されたことが?」

 「あぁ、何度かな。ハルのことを聞いたのも、その部屋だったし。」

 「溜まり場って、何してるんですか?」

 「そりゃ、オメェ、なぁ。」

 「来てからのお・た・の・し・みって、ね?」

 「はぁ〜。」

 「とりあえず、そういうことなので、ハル。これからも、よろしくお願いしますね。」

 「あの〜、門兵は続けられるのでしょうか?」

 「はい、これまで通り、門兵は続けてください。むしろ、こちらとしても、続けてほしいと思っています。」

 「それなら、よかったです。僕、門兵の仕事が好きなので。では、色々と、お話いただきありがとうございました。全て、了解しました。僕なりにがんばります。よろしくお願いします。」

 とりあえず、ハルは腹を括った。術連の特別メンバーとして、より一層、門兵の仕事を頑張ろう、と。そして、この国を、王都を、大切な家族を守ろうと。


 翌日。再集合したメンバーが2班に分けられた。ハルとフィオレッティは同じ班になったが、ミゼルは、別の班で、班長を務めることになった。

 (さすがミゼルさん。ここでも班長を務めるんだ。)

  

 そして、これから“前巡礼“の1つ目の作業が終わるまで、休暇はないため、ひとまず、6日間の休暇が与えられた。ハルはそれを利用して、ラズベールの屋敷(実家)に帰ることにした。

 急であったため、フィレスには、帰ることだけを念話で伝えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ