007 たんけんしよー
リリィお勧めの「孤高の苦笑」という本を借り、俺達は書館を後にした。
リリィは「倫理的証明」という本を借りたそうだ。もはや、言うまでもない。
シュリアスにも借りないのかは聞いたが「私に読書の趣味は無い」と一蹴された。くそぅ、寝てばっかのくせに。
とりあえず書館を出た俺たちは自室の方へ向かう。
無言でひたすら歩いていると、先に沈黙を破ったのは後ろをついてきていたリリィだった。
「た、たんけんごっこしようよっ!」
「へ?」
唐突の出来事に情けない声を上げてしまった。
「あ、あのね。ハルはまだこのお城に来たばかりだから何もしらないかなぁって…もちろん私があんないするからっ!」
言われてみればそうだ。
俺はこの城に来てまだ1週間近くしか経っていない。今回の書館といいこれからもわからないところにリリィについてきてもらうのはちょっと心が痛い。まぁ、リリィと居られることは嬉しいが。
「んじゃ、お願いして良いか?」
リリィの顔の高さに合わせて俺は問いかける。
「まかせてっ!」
得意げにリリィは笑顔で引き受けてくれた。
ありがとうな。
「ハル」
シュリアスに呼ばれ後ろを振り向く。
「なんだ?」
今まで空気だったな。本借りたくなったか?
「本を預かろう。私は先に部屋へ戻っている。」
読む気満々じゃねぇか。
「ハァ…頼んだ」
ここは言葉に甘えよう。
本を渡すとシュリアスが俺の耳元まで顔を持ってくる。べ、べつにドキッとなんてしてないからねっ//
「うまくリードするのだぞ。ナイスガイ。」
監獄にぶち込むぞ。
「シュリアスさん。私のもお願いします。」
「うむ。女にしてもらうのだぞ。」
おいバカやめろ。
「帰ったら覚えてろ。」
リリィは「私、女の子だけどなぁ〜」と悩んでいる。純粋でよかった。
シュリアスは脇に本を一冊はさみもう一冊を読みながら一人部屋の方へ歩いて行った。
…やっぱり
「…行くか。」
「おー!」




