020 馬車酔い
カッツォリ地方はウィーグル大陸の南部に位置する。
少し前までは、冒険者の宿場町として栄えていたが、近年は観光業で栄えているという。
年間を通して、四季がはっきりしており多種多様な食材、植物、生物などが多く現在は注目を集めている中都市のひとつだ。
田舎な所と都市部の差が激しいなどの理由で、一度は小国として独立しかけたこともあったそうな。
そんなカッツォリ地方の都市部、リューネの片隅一輛の馬車が停車した。
ガチャと軽い音を鳴らし扉が開いて、まず出てきたのは長髪の男。
馬車酔いしているのか、顔を真っ青にしながら口元を手で押さえている。
そして次に降りてきたのは、先ほどの男に比べて小柄な青年。そんな彼の背中には妹と言ったほうが丁度いい少女がおんぶされている。
しかし、これで夫婦というのだから驚きだ。
かつて世界を恐怖のどん底まで叩き付けた馬車酔いしてる皇帝を使役してしまった勇者とこの国の最高権力者の王女様(12歳)の新婚旅行が始まります。
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結局馬車が宿に到着したのは午後10時前だ。
途中で昼食を済ませたり、満腹になったリリィが馬車酔いしたため途中休憩を挟みまくってたらこんな時間になってしまった。
「ほら。着いたぞ」
俺の膝を枕にして、酔い落ちしているリリィに声をかけてやる。
一応起きてはいたのか、反応は早く
「ハル~…もうだめ…わたし…馬車…むり」
「あんだけ食って、あんだけ暴れりゃそりゃ誰でも酔うわ」
なんか面白かったので、おんぶを片手に切り替え空いたほうの手でリリィの額を人差し指でぐりぐり押してやるとリリィは「おぉぉ…」などと情けない声を漏らしている。
「や~めて~…きもちわる~い…」
さすがにやりすぎた、と手を引く。
もう夜も遅いので、先行したシュリアスの後をつけていく。
宿の扉をくぐると、宿番をしていた女将に手短に手続きを済ませ、階段を上がり部屋を目指す。
時間の都合もあり、あまりいい宿が取れなかった。
部屋自体は三人にしてはかなり広いが、ベッドが二つしかないのが問題だ。
俺かシュリアスが床で寝てもいいが、きっとリリィが許さないだろう。
まあ、これまでも一緒に寝ていることだし気にすることはない。
「ほんとだいじょぶか?」
さすがに心配になってきて声をかけてみるが、
「へへ…大、丈夫…」
「そうか?」
「それより…ハル…の背中…大きいね…」
「もうそれいいから。てか大丈夫じゃねぇな。寝てろ」
「おなかへったぁ…」
「寝てろ」
「あい」
30分くらいで酔いは醒めるだろう。
醒めたらなんか食いに行こうか…
シュリアスのほうは部屋に着くなり、すぐに寝てしまったのでこいつも酔いが醒めたら起こしてやろう。
俺は……寝るか…
やることないし、少し疲れた。
端っこに寝ているリリィの反対側に周り、俺もベッドに寝転がる。
目を瞑ると意外にすぐ眠気は襲ってきた。
こんな時間に寝るのは久々だな。
…
久しぶりになってすみません!!
最近京都に行ったりと少し忙しかったです!!
なので、ネタを考える時間が無く(メタァ)今回は話が一切進みません…ん?そういやそれはいつものことですね!
それに、投稿は不定期と書いた気が…
よし、私悪くない(二度目)
因みにモチベは落ちていませんので、そこは悪しからず!!
これからも応援よろしくお願いします!!




