聖炎の大鎌
テストがやっと終わりましたので、更新速度をできるだけ早めたいと思います。
今まで書いていたものの一つを削除して、新たにもう一作書き始めましたので、そちらもよろしくお願いします。作品名は、死人が行く、黒龍転生騒乱記、です。
※聖炎の大鎌の炎属性を火属性に変更しました。
ギルドマスターであるアンドリューさんと話してから4日が経った。
4日間は世界樹の森でポ―ションの材料となる薬草や、矢の矢尻に塗ったり、毒消しのポ―ションに使う毒草などを採取して日銭を稼いでいた。
クエストをゴブリンのやつと合わせて25回を超えた時にGランクからFランクに上がった。薬草採取のクエストはGの最下位のクエストなのでそれ以上は受けてもランクは上がらなかった。
ランクが上がってからもクエストは受けられるので武器が無い俺にはちょうどいいクエストだったのでそのまま今日まで続けさせてもらった。
そのおかげもあり、常時受けられるクエストだったこともあり、1日に6回くらい達成して銅貨を稼ぎまくって、今の所持金は銀貨が1枚に、銅貨90枚となった。(減ってるのは昼飯代など)
そして今日、やっと俺の武器が完成する。
朝起きてからすぐに朝食を食べ、ボルドさんの店に向かった。
「すいませーん」
渋めの雰囲気の店の中に入ると、前は店番などいなかったのに今日はアネモネが船を漕ぎながら店番をしていた。
俺の声で起きたのか寝ぼけ眼を擦りながらなんとか返事していた。
「ふぁい・・・いらっしゃいまふぇ」
「ちゃんとしないとボルドさんに怒られるよ?アネモネ」
「ふぇえっ!?マサムネ!?」
声に気がついてびっくりしたような声を上げるアネモネがいた。
今日来るって言っといたはずなんだけどな
「久しぶりだね、アネモネ。ボルドさんいる?」
「うん、ちょっと待っててね。お祖父ちゃーん」
「なんじゃ~誰か来たのかい~」
奥から俺と会った時とはまるで別人のような優しい声がした。
孫がそんなにかわいいのか、ボルドさん・・・。
「おう、坊主じゃねえか」
「久しぶりです、大鎌できてますか?」
「当たり前だ、一流の職人は期日はきちんと守りつつ、かつ高品質で完成させるもんだ。ちょっと待ってろ」
そういって奥に戻って行くボルドさん。後姿を見ていたら、袖を引っ張られる感覚があった。見てみるとそこにはアネモネがいた。
「全然来てくれなかったけど4日間どうしてたの?」
「クエストで薬草とか毒草集めてたよ」
「ふーん」
面白く無さそうに頬を膨らませるアネモネ。もしかしてこれって・・・。
「俺と会えなくて寂しかったのか?」
「べっ、別にそんなことないわよっ!」
首から上を真っ赤にして否定してる。アネモネってツンデレだったのか?最初泣いてたからそんなイメージなかったな。
「顔が赤いよ?」
笑いながら頭を撫でるとさらに顔を赤くして俯いてしまった。
そんなことをしているとボルドが刃の部分が布で包まれた2本の大鎌を持って戻ってきて、俺たちの様子を見ると顔が般若のような顔になった。
「アネモネに手を出したらただじゃおかねえからな」
「俺にそんな気はありませんよ」
まあ、嘘だけどね。
笑いながら表面上はそう答えるとボルドは笑顔になり、アネモネは落ち込んでいた。嘘だからそんなに落ち込まないでよ、アネモネ。
「ところで、これができた武器だ」
2本のうちの1つの布を取って刃を出す。その大鎌は刃のところが薄く赤みがかっていて、峰の方が真紅に染まり、持ち手のところが黒く染まった大鎌を渡してきた。
持った瞬間に感じる重量感と、刃から放たれるわずかの熱気が感じられた。
しかもその大鎌から放たれる威圧感が並のものでは無い。
性能ってどうなってるんだろう、鑑定してみるか。
聖炎の大鎌
鍛冶師ボルドによりつくられた大鎌。
魔力を通すと高熱を帯び、一薙ぎすれば熱が斬撃のように飛び、辺りを焦土と化す。切れ味は永遠に落ちることはない。伝説級の武器。
アンデッドへの攻撃力増加
火の属性攻撃によるダメージ軽減
火の属性攻撃強化
光の属性攻撃によるダメージ軽減
光の属性攻撃強化
チート武器だな。まあ、あの朱雀の素材からできてるんだから当たり前か。
にしてもボルドさんって伝説級の武器を作れるほどの腕だったんだ・・・。
刃に布を巻いていると、
「武器の説明はいるか?」
「いえ、鑑定のスキル持ってるんでいいです」
「そうか。まあ、あんな素材持ってるんだからそれぐらい無いと逆に不自然だわな」
納得した様に頷くボルドさんと武器を見て、本能でこの武器の性能を感じ取ったのかボルドさんの後ろで震えながらこちらを見ているアネモネがいた。
「それで?そのもう一つの大鎌はなんなんです?」
思い出したようにもう一つの大鎌を差し出してくる。
「こいつはな、お前が大鎌の扱いに慣れるまで使うために用意したものだ。ただの鉄でできたやつだが練習にはもってこいだろう」
練習?まさか俺が今まで大鎌を使った事が無いって気づいてるのか?
「俺がどうして慣れてないって分かったんです?」
「お前の身のこなしだよ、どう見ても戦いに関しては素人みたいだったからそいつは必要だと思ってな。あんな強力って言葉がばかばかしくなるような武器では練習にならないだろうからな」
そこまで考えてたのか。しかも身のこなしって・・・武術の達人か何かなのか?
「これの料金は?」
「いらねえよ、くれてやるさ」
「でも、そんな悪いですよ」
「いいんだよ、坊主には恩があるからな」
ニカッと笑いながら肩を叩いてくるボルドさん。
やめてくれ、カナリアが衝撃でバランス崩しそうにしてるから。
「それじゃあ、もらっておきます」
二本の大鎌を背中の中ほど辺りで交差するように背負って、店を出る。
「おう、また来てくれよ。今度は他の素材をもってな」
「ははは、手に入ったら来ますよ。じゃあね、アネモネ」
「うん、じゃあね」
アネモネは最後まで聖炎の大鎌に怯えていたけど、最後には少し引き攣っていたけども笑顔で送り出してくれた。
外に出ると、二本の大鎌を背負った俺に気付いて驚いた表情をしている人が大勢いたが、それを気に留めることなく俺はギルドに向かうことにした。
感想お待ちしております。




