管理者との遭遇
体調が悪くて書けませんでした申し訳ない。
「これからどうするの?」
ガルドが帰ってこないとわかった今、アネモネがここに居続けなければならない理由がなくなった。
「さあ?急なことが多すぎて考えてないわよ、糞親父を殴りに行こうかしら」
「そこまで行くお金があるの?」
「うっ・・・はぁ、貯めるしかないか・・・」
「貯めるあては?」
「冒険者になるしかないでしょうね」
「戦えるの?そんなに小さい体で」
「小さくて悪かったな!ドワーフだからこれが平均的な身長なんだよ!」
そういえばすっかり忘れていた、アネモネってドワーフだったんだっけ。
「まあ、それは置いといて、戦えるの?」
「力はあるから力任せに殴ったり叩きつけたりって感じで戦うわ」
「ふーん、頑張ってね」
踵を返して外に行こうとすると、
「ちょ、ちょっとまってよ!」
「ん?」
「お、お願いがあるんだけれど・・・」
「なにさ」
「私とパーティ組まない?」
これはパーティ組む=ハーレム参加ってことでいいのかな?
「別にいいけど、でも俺金がたまったら奴隷を買ってハーレム作るつもりなんだけど」
「はぁっ!?あんた馬鹿じゃないの!?」
「別にそうでもないよ?やってる人は普通にやってるし、パーティに入るってことはアネモネもハーレム要員に入るってことだけどいいの?」
「考えさせて・・・」
「わかった、それじゃあまた明日来るから」
「うん・・・」
「じゃあね」
別れを告げて店の外に出ると、空が赤みがかっていた。
確か店の中に入ったのが昼前だったはずだからかなりの時間中にいたんだなぁ。
飯食ってから帰ろう。いや、確か宿に晩飯あったはずだよな・・・。金払ったんだから食べないと損だよな。
宿屋通りに向かって歩いていると、前から俺と同じような格好をしたやつが歩いてきた。
そいつは俺の目の前で立ち止まった。
「今晩は、マサムネさん。突然だが、あなたに謝罪しなければならないことがある」
「い、いきなりなんだ、しかもどうして俺の名前を?」
「まずは、着いてきてくれ。話はそれからしよう」
そいつは踵を返して歩いて行った。
着いて行くしかないんだろうな、色々気になるし。
そいつは狭い路地をずっと同じスピードで歩いて行った、どのくらい歩いただろうか、空が黒く染まってきたころ、そいつは突然こちらを向いた。
「さあ、ここを潜るんだ。この先は誰も入れないし、誰も干渉できないから安心してくれ」
そういってそいつは壁の下のあたりに開いた穴へと入っていった。
俺もそれにならって入っていくと、出た先は真っ白な空間だった。
「なんだよこれ・・・。さっきまで夜だったじゃないか、なのになんで・・・」
「さあ、これで誰も邪魔はできない。存分に語り合おうじゃないか、東堂将宗くん」
「なんでその名前を知ってるんだ?ゲームにはマサムネとしか書かなかったぞ?」
「その前に登録したじゃないかその時に覚えさせてもらったよ」
「登録?・・・ああ、あれのことか。でもなんで知っている?」
「それは僕がこの世界の管理者だからだよ」
「管理者?つまり・・・神だと言いたいのか?」
「うーん、それはちょっと違うかな。僕は神によって造られたこの世界を管理する使命を与えられた存在、だから管理者」
「そうなんだ。それで?俺をここに連れてきた理由と、謝罪の理由は?」
「うん、まず、謝罪をするね。僕の勝手な都合で君をこの世界に呼んできたことを謝罪する。君のことも考えずに連れてきてすまない」
「別にいいよ、この世界面白いし」
「そう、ありがとう。それで、なぜ君をこの世界に連れて来たのかと言うと、神様に『お前もいい加減サボってないで働け』って言われたからなんだ」
「働くってどういう意味だ?」
「実はね、君がいるような世界は他にもたくさんあるんだよ。そして、その世界には1人ずつ管理者が存在する、その世界で僕たちに与えられた仕事が、向こうの世界からこっちの世界へと人を連れてくることになってるんだ」
「つまり、この世界ってゲームの世界じゃなくて本当の異世界ってこと?」
「まあ、そうだね」
「ふーん、そうなんだ」
「あれ?反応薄くない?」
「今さら驚くことでもないでしょ、さっきから神様だの管理者だのって出てきてるんだから」
「それらのところでも反応薄かったような・・・」
「気にするな」
「そうだね、そうするよ・・・」
「謝罪の方はもういいの?」
「うん、許してもらえたならね」
「それで、もう1つのほうは?」
「君に提案があるからだよ」
「提案?」
「うん、君のステータスってもの凄いことになってるでしょ?」
「確かに酷すぎるよな」
「実は君のステータスって世界を支配するだけの力があるんだよ」
「・・・マジか」
「マジだ」
「・・・はぁ、それで?俺に何の提案?」
「君に提案するのは3つ、1つは君のステータスを駆使して世界を破滅に導く魔王になること、2つ目は君のステータスとスキルをやり直す代わりに、君の肩にいる鳳凰の雛を君の使い魔にしたりすること、最後が現状維持。さあ、どれを選ぶ?」
「2つ目で」
迷わず即答してやった。
なんでかって?カナリアと別れることなんてできるわけないでしょ。それだったら3つ目でもいいんじゃないの?って思うかもしれないけど、今のままだと強敵とかと闘う楽しみがなくなるでしょ?
「即答だね・・・。まあいいさ、それじゃあステータスとか考えようか」
こうして俺と管理者は2人で頭を抱えながらステータスを考え始めた。




