第3巻 第31章 — 現人神の伝説
ミートグラインダー
第3巻 第31章 — 現人神の伝説
ケイタシは素早く部屋を飛び出し、周囲を見回した。
ケイタシ——ふぅ。誰もいないようだ。
突然、ケイタシはさらに強い疲労を感じた。これは反動だった。
反動——それは能力の回復のことだ。これほど大きな時間跳躍のせいで、ケイタシの能力は一時的にゼロになっていた。簡単に言えば、彼の体はまだ自分の能力のこのレベルに適応していないのだ。だがそれは時間の問題に過ぎない。
ケイタシは能力の回復のためにエネルギーの大部分を分離し、残りのわずかな部分を自分のために残し、脱出のために筋肉を強化した。彼は脚の筋肉を強化し、凄まじい速度で廊下を駆け抜けた。
だが突然、目の前に役人が現れた。
役人——警備だ!
しかしケイタシは電光石火の蹴りを役人に叩き込み、梁に掴まって省の建物から飛び出した。
ケイタシは驚いた。省は地下ではなく、地上にあったのだ。外には青い空が広がり、太陽が眩しく輝いていた。空気はとても澄んでいて、緑が多く、その美しさの中、遠くに巨大な嵐と叫び声が見えた。
ケイタシは急いでそちらへ向かった。自分の目でその運命の瞬間を見たかったのだ。
ケイタシは悲劇の場所に近づいたが、見つからないように茂みに隠れた。突然、彼は震えに襲われた。彼はその惨劇を目の当たりにした。2000人の兵士が、一見普通の一族の屋敷に近づこうとしていた。
兵士たちは宙に舞い上がり、あまりの速さで回転させられ、体が引き裂かれた。そして西から侵入しようとした兵士たちは、風船のように破裂した。すべてはゲンユウ・マルヤマの能力のせいだった。彼は敵の血を沸騰させることができたのだ。
(ケイタシの思考)——『多すぎる叫び。多すぎる血。ここから離れなければ。』
ケイタシは30メートル走って立ち止まった。目の前には省の軍事キャンプがあった。そしてその真ん前に、死よりも血に飢え、悪魔よりも無慈悲な者が立っていた。
それは彼だった。フジワラ・ノ・ヨリトモ。
彼は美しかった。白い衣装を豪華にまとい、雪のような白髪を持ち、目は燃えるような緋色だった。まるで人間ではなく、怪物の生まれ変わりかのようだった。
フジワラはケイタシに気づいた。彼の顔は恐ろしく、同時に狂気じみた笑みに歪んだ。彼はケイタシの中に説明のつかないもの(その姿のせいで)を見たのではなく、遊べるおもちゃを見たのだった。
ケイタシは凍りついた。彼は考えず、話さず、フジワラから発せられるこの雰囲気を消化しようとしていた。
フジワラ——おや、食事の時間だ。
実は、フジワラは人食いだった。犠牲者を十分に苦しめたと理解した後、彼はそれをただ食べた。料理もせず、漬け込みもせず、ただ生の肉を食べた。だが食べる前に、聖なる体に一滴の汚れも入らないよう、よく洗った。彼自身が言ったように。彼はこれを隠蔽者のための犠牲と呼んだ。彼は自分を神だと思い込んでいた。
フジワラはケイタシの方へ手を伸ばし、手のひらを上に上げた。号令のように、兵士たちの刀が宙に浮かび上がり、ケイタシの方へ向けられた。
ケイタシは小さく後ずさりした。
フジワラの目が震えた。手のひらが下に下ろされ、すべての刀が電光石火の速さでケイタシに襲いかかった。
だがケイタシはフジワラが手のひらを下ろす前に印を結んでいた。だからケイタシは時間移動に成功した。だが一本の刀がかすった。それは彼の左腕を貫いた。そのせいでケイタシは未来ではなく、219年前の過去へ移動した。そしてそれが起きたのは、彼が1826年にいたため、印が情報を処理できなかったからだ。
ケイタシは冷たい鋼が筋肉を貫くのを感じた。血が袖を濡らした。
空間がパチンと音を立てた。そしてケイタシは普通の道に現れた。周囲には叫びも、血の匂いもなかった。ただ埃と静寂だけがあった。
ケイタシは膝をついた。
(ケイタシの思考)——『くそ。力が出ない。しかも血が滝のように流れている。』
——戦いに敗れたが、生き残ったか?
風のように穏やかな声が言った。
ケイタシは顔を上げ、彼を見た。すべての時代の伝説の剣士を。
ケイタシ——ミヤモト・ムサシ!
生きる伝説




