第2巻 第23章 — 七つ目の破片
感覚麻痺
第2巻 第23章 — 七つ目の破片
監督会議と一族代表者たち。
会場は緊張していた。全員がナオキを見ていた。あるいはアカイオを。あるいは互いを見ていた。イノエ一族の当主が何を言うのか、誰も知らなかった。
ナオキ——イノエ一族の当主殿。ここにいる全員に何を伝えたいのですか?
アカイオ——来てくれた全員に感謝する。だがすぐに本題に入ろう。10分前、アカイオ一族の巡察隊2隊が、高速で移動する物体を発見した。おそらく富士山方向へ。物体のエネルギーを分析した結果、我々の研究所は、いわゆるその物体はオロチ・マツバラであると結論づけた。
ナオキ——情報に感謝します、イノエ一族の当主。
オガワ一族の当主——至急、捕縛隊を送るべきだ!
急に立ち上がり、イザムは叫んだ。
ナオキ——それは不要です、イザム殿。
イザム——なぜ不要なんだ?
完全に怪しんでイザムは聞いた。
ナオキ——この任務にはヨシヒロ・ヤマダを送ります。
イザム——何を馬鹿な。彼は回復を始めたばかりだ。
ナオキ——ご自身でご存じのはずです。
非常に真剣にナオキは言った。
イザム——では、なぜ彼らは知るのだ?
ナオキ——信じてください。彼らは知ります。だから我々はヨシヒロ・ヤマダを送らざるを得ないのです。
イザム——わかった。だが、どうやってヨシヒロ・ヤマダはオロチに勝つ?
ナオキ——ヨシヒロ・ヤマダが昏睡から目覚めた後、我々の医療班は奇妙な現象に気づきました。
イザム——それはどんな現象だ?
ナオキ——すべては彼のエネルギーにあります。傷のせいで減るどころか、不釣り合いに増えたり減ったりしているのです。
イザム——では、彼のエネルギーがそんなに不安定なら、どうやってオロチと戦う?
ナオキ——最後まで聞いてください。医療班はもう一つの奇妙な点に気づきました。ヨシヒロのエネルギーは、彼が強い脅威を感じた時だけ減少するのです。そしてオロチの場合、すべての隠蔽者が彼の能力に対して比類のない危険を感じます。
ヨシヒロが彼の能力を知っているのは我々にとって有利です。オロチが能力を発動した瞬間、ヨシヒロのエネルギーは人間レベルまで落ちます。そして「無効化」は彼の中に能力を感知できなくなるのです。
だが最も興味深いのは、ヨシヒロが「無効化」が効かなかったと理解した時、彼は自信を得てエネルギーを補充するということです。
イザム——もし計画が失敗し、ヨシヒロが勝てなかったら?
強い確信を持ってイザムは言った。
ナオキ——我々は彼が勝つ必要はないのです。彼はただ時間を稼ぐだけでいい。そうすれば我々の切り札が出てきます。
ナオキはこれを楽しんでいなかった。彼はすべきことをしているだけだった。だがそれは楽にはしなかった。イザムは反論したかったが、言葉を詰まらせた。ナオキが正しいとわかっていた。そしてそれを憎んでいた。無力感。怒り。だが何もできなかった。
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出発センター。
タイラ——幸運を祈る、ヨシヒロ。
ヨシヒロ——応援ありがとうございます。
(ヨシヒロの思考)——『なぜ俺が七つ目の破片に行かされたんだ?もし強い敵に会って負けたら?俺の考えでは、もっと強い誰かを送るべきだった。』
だが彼の中の何かがそれでも縮こまっていた。まるでこの戦いが別のものになると知っているかのように。なぜかはわからなかった。だが感じていた。
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出口——甲府市。
ヨシヒロ——よし。探知機によれば、破片は市の南部にある。よし。向かおう。
突然、ヨシヒロはとても良い匂いを嗅いだ。
ヨシヒロ——なんていい匂いだ。食べないと。空腹で戦うわけにはいかない。
彼は何が待っているか知らなかった。彼はただ食べたかった。ただ生きていたかった。
美味しい料理の香りは家を思い出させる。




