↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
18/35

第2巻 第17章 — 大規模な亀裂

健人は妻のために復讐する。

第2巻 第17章 — 大規模な亀裂


ケント——霊的障壁、開放!


ケントは大声で言い、満足そうな顔をして目を閉じた。もう痛みは感じなかった。恐怖も感じなかった。彼は神だった。


排斥者がケントにもう一撃を加えようとした時、さらに力を込めた。


だがその拳がケントの頭に近づいた瞬間、彼は消えた。


排斥者は地面に凄まじい威力で打撃を加え、その下に半径893メートル、深さ50メートルのクレーターができた。その結果、板橋の一部が破壊された。


排斥者は体を起こし、怪しんで周囲を見回した。


突然、空気中に小さな笛のような音が現れた。


その瞬間、ケントは光速の蹴りで排斥者に突っ込み、サッカーボールのように吹き飛ばした。


霊的障壁の形態では、体は事実上質量を失う。だからこそ光速、あるいはそれ以上まで加速できる。


存在エネルギー——それは非常に異常な現象である。


その打撃の結果、排斥者は約255キロメートル飛び、新潟市の領域に着地した。


ケント——遠くまで飛ばしちまったな。


隠蔽者が霊的障壁の状態に入ると、自分の体の分子に一定量のエネルギーを満たす。そのため、体は文字通り霊のようなものになる。


この状態では、隠蔽者に多くの能力が現れる。例えば:


1. 痛みを感じない。

2. 食物を必要としない。

3. 物体を通り抜けられる。

4. 不死(形態を出るまで)。

5. 無制限の速度(光速以上まで加速可能)。

6. 巨大な力。

7. 超感覚。


これらのパラメータがあれば、隠蔽者は神と見なせる。


「至高の存在」。


だがそんな贅沢は誰にでも許されない。霊的障壁を使える隠蔽者はたった4人:ミツェル・スギモト、ケント・イト、テツヤ・イシダ、ミズキ・ナカジマ。


彼らは全員A+級。ケント・イトを除いて。彼はA1級。


超感覚によって、ケントはすぐに排斥者を見つけた。


ケントは強力な止めの一撃を放つことにした。


だからさらに速く加速し、排斥者を粉々に引き裂くことにした。


(ケントの思考)——『やはり奴はとんでもない硬度だ。光速で打ったのに、どうやらまだ生きている。よし。二撃目は絶対に耐えられない。』


ケントが加速の準備をしている間、排斥者は彼の明らかな攻撃を予測した。ケントがどちらから動くかを理解していた。だから攻勢に出ることにした。正確には、自分の能力を発動することにした。


突然、排斥者の背中から二本の追加の骨の腕が生えた。


前の腕を合わせ、後ろの腕で指を交差させた。


ケント——よし。行くぞ。


ケントは瞬時に排斥者の前に現れた。


だが排斥者はすでに発動の言葉を唱え始めていた。


排斥者——痛み。


腹の血まみれの顔が言った。そして目を大きく見開くと、そこから黒い液体が流れ始めた。


突然、ケントは止まり、地面に倒れた。


ケント——ああああああああ!


ケントは恐ろしい痛みで叫んだ。


(ケントの思考)——『この痛みはどこから?俺は霊体のはずだ。感じるはずがない。』


ケント——あああ!痛い!


ケントは霊体にいるため、疼痛ショックで死ぬことはない。そして原則として、霊体の隠蔽者は不死である。


だが排斥者には特徴がある:彼らは平気で魂に致命的なダメージを与えられる。


霊的障壁に入れる隠蔽者は、それを治すこともできる。


だがケントは痛みでまともに動くことすらできず、最大物理硬度の形態に移行することもできなかった。


だから排斥者はその瞬間を利用し、ケントが動けないうちに殺すことにした。


排斥者はケントの首を掴み、持ち上げた。


排斥者——遊びは終わりだ。


人間離れした声で排斥者は言った。


まず排斥者はケントの左腕をもぎ取り、それから肝臓を引き抜いた。


ケントは激しい痛みでのたうち回った。


そして排斥者がケントの胸郭を開こうとした時、彼は力の理解において恐ろしく強く、恐ろしい何かの存在を感じた。


一瞬で、排斥者の腕が飛んだ。


そして戦場に最強の隠蔽者、ミツェル・スギモトが現れた。


ミツェル——よくやられたな、ケント。


ケント——遅かったな。


痛みで丸まりながら、ケントは言った。


ミツェル——悪い。できるだけ急いだ。上層部がもう頭を潰しにかかってたからな。


突然、ミツェルは指を鳴らした。そしてケントの下に、組織へ通じる門が開いた。


手の指を鳴らしながら、ミツェルは排斥者を見た。


ミツェル——さて、踊ろうか?


排斥者はすぐに腕を生やし、ミツェルに襲いかかった。


ミツェルは排斥者のすべての攻撃を難なくかわした。だから排斥者は自分の能力を発動することにした。


排斥者——痛み。


だが何の効果もなかった。


排斥者は怪しんだ。


ミツェル——なあ、相棒。なぜお前の能力が効かなかったか、わかるか?


排斥者は疑問の形で首を傾げた。


ミツェル——俺は最高防御レベルJ1の持ち主だ。お前の貧相な能力が一生俺に害を与えることはない。


ミツェルは嘲笑いながら言い、排斥者の肩を叩いた。


隠蔽者の職業には、力の評価レベルだけでなく、防御の評価レベルもある。


防御——それは体をエネルギーで巧みに覆うことである。そして隠蔽者がどれだけ巧みに体を覆うかで、どれだけ防御されるかが決まる。全部で四つの防御レベルが知られている:


1. J4——最も弱い種。すべての隠蔽者、さらには一部の才能ある人間も持つ。通常より少し高い放射線を防ぐのが最大。

2. J3——最も基本的な種。相手の能力の効果を39%和らげる。

3. J2——中程度の種。相手のエネルギー量に応じて、相手の能力の効果を50~75%和らげる。またこの種は精神攻撃を100%完全に防ぐ。

4. J1——最高防御種。相手の能力を100%ブロックする。また精神的・霊的攻撃からも守る。この防御があれば隠蔽者は無敵。誰もそんな隠蔽者を支配できず、騙せない。この防御のおかげで幻想と現実を平然と見分けられる。そんな隠蔽者には死すら近づけない。


排斥者は怒りで全力を打撃に込め、ミツェルの胸を直接打った。


だがミツェルは微動だにしなかった。


ミツェル——もっと面白いと思ったんだがな。


ため息をついてミツェルは言った。


ミツェル——編み上げ。


突然、排斥者は小さな破片に飛び散った。


ミツェルの能力は「超空間の糸」と呼ばれる。


ミツェルは自分のエネルギー量の範囲内で無限の糸を生み出せる。


また、それらを任意の方向、任意の速度で動かせる。


糸は青色をしている。だがミツェルはそれらを不可視にできる。そして最も興味深いのは、それらが信じられないほどの強度を持ち、何も切断できないことだ。


それらが超空間と呼ばれるのは、我々の世界の法則を完全に無視するからだ。さらにそれらは世界間を移動できる。簡単に言えば、そんな糸はどんな隠蔽者の次元も平然と破壊できる。たとえミツェルが我々の世界にいても、自分の次元に隠れている隠蔽者に平然とダメージを与えられる。


ミツェルの能力には攻撃の種類がある:


1. 「編み上げ」——この種類は網を含み、ミツェルは一つの糸から別の糸までの距離、そして網の面積を調整できる。だから相手からは均等な立方体か、肉の液体が残る。

2. 「立方体」——この種類は編まれた立方体を含み、相手を完全に閉じ込めるか、現実から完全に消し去ることができる。簡単に言えば、立方体は相手の原子が消えるまで小さくなる。


ミツェルが振り返った途端、排斥者の残骸から音がした。


ミツェル——まさか。


残骸を見ながらミツェルは言った。


瞬時に排斥者は再生し、完全に復元した。


ミツェル——驚かせるな!


(ミツェルの思考)——『気のせいか、奴の中で何かが変わった?』


排斥者は振りかぶってミツェルの頭を打った。だがミツェルは平然とその拳を掴んだ。


ミツェル——なるほどな。お前、本当に何かを変えたな。力も速度も上がってる。


ミツェルは再び排斥者を粉々に分けた。


そして再び排斥者は復元し、さらに強くなった。


排斥者は助走をつけて膝でミツェルの頭を砕こうとした。だが彼は再び掴んだ。


ミツェル——わかった。お前、進化してるな!面白い。お前以前の排斥者にはできなかったことだ。


ミツェルの手から抜け出し、排斥者は戦闘態勢をとった。


排斥者——痛み。


ミツェル——いいや。1000回進化しようが、俺の防御は絶対に破れない。


指で糸を下に引っ張りながら、ミツェルは言った。


ミツェル——霊的障壁、開放。


排斥者——あああああああ!


恐ろしい咆哮で排斥者は叫んだ。


そしてミツェルに襲いかかった。


(ミツェルの思考)——『なんて速く進化したんだ。奴の速度は今、イオリより上だ。まあ、俺には関係ないが。』


ミツェル——なあ。熱い抱擁はどうだ?


突然、ミツェルは排斥者を抱きしめ、ささやいた:「準備しろ」。


突然、二人は消えた。


そして太陽のすぐそばに現れた。


ミツェル——うわ。ここは暑いな、そうだろう。


光はあまりに眩しく、彼の超感覚すら一瞬盲目になった。だが彼は微笑んだ。彼はこの瞬間が好きだった。


だがこの速度では、質量を持ついかなる物体も耐えられない。


ミツェル——おっと。


排斥者からは、ミツェルが手に持つ小さな欠片だけが残った。


ミツェルはわずか5秒で地球から太陽までたどり着いた。一見、この移動はテレポートに匹敵するように思える。だが違う。これはミツェル・スギモトの真の速度。真の「速度の神」。


ミツェルは「原子」と「存在エネルギー」の制御を極めすぎて、可能な速度に関するすべての概念を壊している。


だが実際には原理は非常に単純だ。ただ自分の体の質量をなくせばいい。正確には、この世界における自分の存在を薄めればいい。


ミツェルは排斥者の残骸で小さな球を作り、それが再生し始める前に太陽の最も激しい部分に投げ込んだ。


ミツェル——ストライク!

追放者は太陽光で進化寸前まで行きましたが、時間切れでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。