第2巻 第15章 — 血統
義博は朝からご機嫌だった。
第2巻 第15章 — 血統
イオリが目を覚ました日、彼の元には誰も通されなかった。すでに遅い時間だったからだ。
そのため、翌日には大勢の人間が彼の病室の前に集まった。
---
休憩室。
ヨシヒロ——よし、みんな起きて、イオリのところへ行こう。
カスミ——行きましょ。
セツコ——アツシとノリはもうそこにいるみたい。だから急ぎましょう。
病室の入口がある廊下を曲がると、彼らはイオリの元へ押し寄せようとする大勢の群衆を見た。
ヨシヒロ——彼のところには行けそうにないな。
セツコ——本当ね。
セツコはため息をついて言った。
カスミ——行きましょ。せめてイオリの様子を聞くだけでも。
カスミは群衆に近づき、最初に目についた者を引っ張った。
カスミ——あ、ケイタシ。こんにちは。イオリの様子、知ってる?
ケイタシ——彼が目を覚ましたってことだけしか知らない。
カスミ——なぜこんなに人が集まってるの?
カスミは驚いて聞いた。
ケイタシ——もう知ってるだろうが、イオリはメイセイウキにやられた。だから目を覚ました途端、監督たちがすぐに事情を聞き始めた。今は病室にA3級以上の隠蔽者がいる。だからこんなに人が集まってるんだ。
カスミ——面白い状況ね。
突然、ドアが開いた。そして中から最強の隠蔽者、ミツェル・スギモトが出てきた。
ヨシヒロは固まった。彼は巨大だった。確実に2メートル以上。そして彼からは、ヨシヒロが説明できない力が漂っていた。
ミツェル——ヨシヒロ、入ってくれ。
全員が一斉にヨシヒロを見た。
ミツェル——ヨシヒロ、何突っ立ってる?入れ。
ヨシヒロは首を巡らせた。
ヨシヒロ——あ、ちょっと考え事をしてました。
病室に入ると、ヨシヒロは横たわるイオリを見た。彼はもう元気そうだった。そして上位レベルの隠蔽者たちもいた。
ヨシヒロ——みなさん、こんにちは。
丁寧にヨシヒロは言った。
「こんにちは」と隠蔽者たちは声を揃えて答えた。
ヨシヒロはすぐにイオリのそばへ行った。
ヨシヒロ——イオリ、大丈夫か?もう良くなるんだよな?
イオリ——ああ。大丈夫だ。心配ありがとう。
イオリは笑って答えた。
ナオキ——ヨシヒロ、君をここに呼んだのは、ある状況を説明するためだ。
ヨシヒロ——どんな?
ナオキ——いいか。メイセイウキがイオリに打撃を与えた時、彼にあることを言った。
ヨシヒロは緊張した。
ナオキ——我々は君の血統を調べ、君がマルヤマ一族の末裔であることを突き止めた。
ヨシヒロ——俺が?
ヨシヒロは怪しみながら聞き返した。
ナオキ——マルヤマ一族は最も残忍で挑発的な一族の一つだった。彼らは他の一族を襲い、省の法を破った。だからちょうど200年前、省は不服従を理由に一族を完全に殲滅した。だが一人の一族の者が生き残った。彼の名はメゼノリ・マルヤマ。事件の後、彼は姓をヤマダに変え、省から遠く離れた村に身を隠した。そこで子孫を残した。
ヨシヒロ——すげえ。
ナオキ——簡単に言えば、省が君の血統を知れば、すぐに君を殺そうとする。
ヨシヒロ——なぜ俺を殺すんだ?俺は自分の一族の行いに関与してないのに。
少しパニックになりながらヨシヒロは言った。
ナオキ——彼らは関係ない。彼らはマルヤマの血を穢れたもの、この世に生きるに値しないものと考えている。
暗くナオキは言った。
ヨシヒロの心臓が速く鼓動し始めた。
ナオキ——だが心配するな。我々は君の血統の書類を隠した。もし彼らが知っても、ミツェル自身が君のために立ち上がる。
ミツェル——心配するな。
ヨシヒロ——本当にありがとうございます。少し安心しました。
ヨシヒロは静かに立ち上がり、病室を出た。
群衆はヨシヒロに、病室で何があったのか、イオリの様子はどうかを尋ね始めた。
だがヨシヒロは頭を下げたまま、すぐに自分の部屋へ行った。
---
17号室(ヨシヒロの部屋)。
ヨシヒロ——何だ……この記憶はどこから?
ヨシヒロは頭を抱え、床に倒れた。
ヨシヒロ——何だ……この人たちは誰だ?この惨劇は何だ?これは俺の記憶じゃない。
狂ったヒステリーでヨシヒロは言った。
彼は血を見た。叫び声。彼が決して知らない顔。だがそれらは見覚えがあった。まるで彼の血の中に、遺伝子の中にあるかのように。そして彼はそれを止められなかった。
---
2日前。
元マツバラ一族の邸宅の地下墓地。
メイセイウキ——オロチ、強力な亀裂を感じた。だから準備しろ。明日、そこへ向かう。
オロチ——了解しました。
義弘の先祖




