数える理由
今年還暦なギタリストの追加公演。
なんか、美容師といい、エステティシャンといい、そういう御年齢としか縁がないのか。年齢が近いのはカフェのお姉さんぐらいである。
「会社の外に出たら、高齢化社会を実感した件」とか、さっきから思考回路によぎる題名が、ブラックユーモア小説しか思い浮かばない。いくらなんでもこれはない。
いや、もしかしたら年齢で区切るから問題があるのかもしれない。相対的に考える。会社内では年齢が上の方だったのに、会社外では大体年齢が下。謎だ。
そもそも経た「年月は人を変える」のか。ざっくりとした真偽を気にしない表層的なデータを見た感じだと、意外と変わっていないように見える。
特に雑多な掲示板などで「彼」の変化点を調べたら、身長が190cmから187cmに縮んだ、と記載されていた。
いや、そこかよ?違うだろ、変化点。職種的になんかあるだろ?ここで、外観なの?というか、それ誤差の範囲だろ。
ヘアケア製品を握る手に力がこもる。
ガラスボトルを割れる握力はない。ひんやりとした硬い感触が現実に引き戻す。
「それ、あなたの感想ですよね」と再生される。
論破は議論ではない。建設的に考えよう。
まあ、60歳で187cmあったら十分だろ。なんか、乗れるクルマを選びそうだ。
間違ってもLotusとかFerrariは無理だろ。Lamborghiniとかオープンカーならいけるかもしれない。
なんとなく、気になった。
さっきの奇妙な時間の「主人公」。その「元仲間」であり「ライバル」。
なんというファイナルファンタジーIV感。
今となっては使い古した題目だが、当時は新鮮だったのだろう。ファミコン時代の傑作。
物の見方を変えてみる。
別の方向から見た「主人公」。
思考力向上にはいい効果かもしれない。
遠い昔に見たっきり。あとは知らない。
見てみようかな。改めて、今。
場所は渋谷公会堂。次の会社からなら行けなくはない。
そんな軽い気持ち。
俺は自ら、俺自身のためにチケットを購入した。




